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ドル売り指標+Ku-chart

以前ポートフォリオ構築例として登場した秘密のドル売り指標

このときは、EUR,GBP,JPY,CHF,AUD5つの通貨に対し、
それぞれ資産曲線を見て、その後で5つ全部足し合わせたり
どれか1つを全体から引いたりしてポートフォリオを組む方法を
紹介しました。


今回はそのドル売り指標と例のku-chartを合わせて考えてみます。

簡単に言うと、
ドル売りサインが出たときにEUR,GBP,JPY,CHF,AUDのku-chart上の順位を調べ、その最上位の通貨を1つだけ買う-といったようなことを行います。


これまでの調べから、単純に毎日ku-chart上の順位のみによって売買を決定しても
そこそこのものは得られるけど、大成功とはいかないということがわかっています。

なので今回は、ある条件を満たす特別な局面においてku-chartを適用し、
お金の流れをつかもうというスタンスで行ってみます。

※勝手にアレンジして、オリジナルの意図が少し薄れてしまうので
※くーちゃんさんに怒られてしまいそうですが。


特別な局面は何でもいいわけというわけではありません。

「○○が下がる(上がる)と全通貨に対してドルが売られ(買われ)やすい傾向があるなあ・・だけどそれだけじゃあんまり美味しくないから、もう一工夫したいなあ・・・」

そんなときにku-chartの出番となるわけです。
全通貨に対しドル売りのポジションをとるよりも、
ku-chart上の最上位1つを選択してやる方が効率的になるはずだと期待できます。


詳しい結果は書きませんが、資産曲線は以下のようになります。

FXシステムトレード研究


横軸はトレード数、縦軸は損益(%)です。
R^2は0.995あり、この数値は資金管理に手を加えないシステムとしては
かなりのものだと思います。


以前紹介した

(1)5通貨すべてでトレード
(2)4通貨でサイン通りトレードしながらユーロでヘッジ

よりも効率的だということが下の資産曲線からわかります。


FXシステムトレード研究


ちなみにここに挙げた資産曲線は2月28日時点のもの。
前回このシステムを紹介してから3ヶ月以上経ってますが、経過は順調だと言えます。


ということで今回は、何か1つの場面においてku-chartを使用することで
システムのパフォーマンスを向上させられることを示しました。

トレード数を増やすためのシステム設計

日足ベースのシステムでも、過去10年で500~1000のトレード数を確保することは容易です。

1回そうしたトレーディングシステムの設計図を持ってしまえば、
後はその雛型にあてはめるだけで簡単にシステムを量産することが可能になるそのテクニックをぜひ習得してください。

2010年のこのブログのまとめとして、今回はその話をしておきます。


◆フィルタを入れない

いまあるシステムのトレード数を増やしたいと思ったとき、
最も簡単な方法はフィルタを入れないことです。

基本的にフィルタを全くいれない売買戦略では、
常にロングかショートのポジションを保有するドテンシステムとなります。

売り買いを決定するインディケータの値が
正なら買い、負なら売りというようにシンプルな設計を心がけましょう。

雛型を作り、その上にインディケータをいろいろ当てはめていくのがわかりやすいと思います。

言ってみれば、売買ルールをテンプレート化するということです。


例えば、

14日間のRSIが20以下で買い、利食い、ストップともに100pips

といったような売買ルールにはフィルタが入りまくってます。
まずRSIの20という値、そして利食いやストップの値幅です。

これを

14日間の(50-RSI)が正なら買い、負なら売り

というふうに変更して上記テンプレートに合致する形式に持っていきます。

やり方はRSIでもボリンジャーバンドでも何でも同じです。

こうすることで最初は4つもあったパラメータが1つに減りました。

4つ:14日間、20以下、利食い、ストップ
1つ:14日間



このようなテンプレートに従えば、システムのトレード数は飛躍的に増加します。

でもこんなルールじゃあ、良いパフォーマンスが出せない・・・


そう思う人も多いかもしれません。

これは確かにその通りで、RSIやボリンジャーバンドなど
よく知られたテクニカル指標をそのまま使用して最適化したとしても
満足する結果には到底いたらないでしょう。


◆世界の市場動向をインディケータとして使ってみる


このブログで紹介しているシステムは、
既存のテクニカル指標をインディケータとして使用しているわけではありません。

じゃあ一体何もを見てトレードしてるんだ?


このブログの記事でたまにふれているのでカンのいい人は気付いていると思いますが、世界の株式市場、債券市場、コモディティ市場などをインディケータとして使用しているわけです。

具体的に何かとまでは言いません。
言ってしまうと、それだけで簡単にマネができてしまうからです。

よく知られたダウ逆張りのように、前日ダウが上がれば○○を売るとか、
ダウとDAXのスプレッドリターンで△△をトレードするといったように。

今回はバックテスト用として、10年近く、
あるいはそれ以上の日次データが用意されているものを少し紹介しておきます。


これまでやってきたトレード対象の動きだけ合わせたトレードではなく、
下に挙げた世界の市場動向を元にポジションをとるようなシステム作りにチャレンジしてみてはいかがでしょう。

既存のテクニカル指標に加え、
こうした為替レート以外のデータを組み合わせてインディケータ化してみる-
こうすることで十分なトレード数を確保しつつ、高いパフォーマンスを追求することが可能になるのです。


ちなみにこの類の情報をブログで紹介することは今回限りとさせていただきます。


◆無料で入手できるヒストリカルデータ


(1)Yahoo Financeからダウンロード

http://finance.yahoo.com/ (日本じゃなくアメリカからだとダウンロードできます)

Financeトップの「GET QUATES」と書かれた検索窓に下記の銘柄コードを入れて、
その後のやり方はたぶんわかると思うので説明は省きます。

株価指数

^DJI:NYダウ
^IXIC:NASDAQ
^GSPC:S&P500

^GDAXI:DAX(ドイツ株価指数)
^FTSE:FTSE100(英国株価指数)

^HSI:香港ハンセン株価指数
^SSEC:中国 上海総合指数

金利・債券

^FVX:5年債利回り
^TNX:10年債利回り
^TYX:30年債利回り

その他の指数

^VIX:S&P500ボラティリティ・インデックス いわゆる恐怖指数
^GOX:CBOE GOLD INDEX
^OIX:CBOE OIL INDEX
^DJUBS:Dow Jones-UBS Commodity Index
^IYR:ダウ・ジョーンズ米国不動産インデックス
^IVE:S&P500バリュー指数
^IVW:S&P500グロース指数


(2)FRB
http://www.federalreserve.gov/releases/h15/data.htm

FFレート他、ヒストリカルデータが豊富


(3)日銀
http://www.stat-search.boj.or.jp/ssi/mtshtml/d.html

無担レート・O/Nや東京17時のドル円スポットレートなど。


(4)政策金利
http://www.fxprime.com/market/interest_rates/index.html

主要各国政策金利表


 【FX システムトレード派はこちら

秘密のドル売り指標を使ったシステムのポートフォリオ例

今回は、秘密のドル売り指標(笑)を使ったトレーディングシステム群の取り扱いについて述べていきます。

仮に、いまがドル売りなのかドル買いなのか大雑把に判定する指標を見つけたとすると、その指標でEURUSD,GBPUSD,USDJPY,USDCHF・・など複数のドルストレートペアで期待値が正のトレードを行うことができるはずです。


例えば、「米金利が下げたらドル売り」というように、ドル売り指標には為替レートではないものを使います。

ドル売りサインが出れば、EURUSD,GBPUSD,AUDUSD,NZDUSDをロングし、
USDJPY,USDCHF,USDCADをショートします。

ドル買いサインが出れば、逆にEURUSD,GBPUSD,AUDUSD,NZDUSDをショートし、USDJPY,USDCHF,USDCADをロングします。

ドル売り、買いのタイミングは1つの指標で決定されるので全通貨同じタイミングとなります。


各通貨ペアのパフォーマンス(バックテスト)は以下の通り。


EURUSD  PF1.43 1トレード平均損益+17.6pips
GBPUSD  PF1.50 1トレード平均損益+25.0pips
AUDUSD  PF1.51 1トレード平均損益+15.5pips
NZDUSD  PF1.36 1トレード平均損益+10.4pips

USDJPY  PF1.49 1トレード平均損益+17.2pips
USDCHF  PF1.44 1トレード平均損益+19.2pips
USDCAD  PF1.31 1トレード平均損益+11.9pips

※スプレッド考慮前
※トレード数は全通貨同じで887回


ここで、スプレッドが高く、またパフォーマンスも比較的良くないUSDCAD,NZDUSDの2つを省き、残りの5通貨ペア(EUR,GBP,JPY,CHF,AUD)でどうにか運用可能なポートフォリオを組んでみましょう。


モダンポートフォリオ理論により、
この5つのシステムの日次リターンや標準偏差、そしてお互いの相関から最適な比率を求めることができますが、今回はもっと簡単な方法をとります。

理論的な最適比率によって取引枚数を決めても良いのですが、その枚数に端数が生じた場合、それを実際に取引可能な枚数に引き上げることで全体のポジションがかなり大きくなってしまったり、日々のポジション調整が煩雑になったりするのを回避しました。


まず通貨ペアごとに5つの資産曲線を見てみましょう。

(1)EUR
pf1eur

(2)GBP
pf1gbp

(3)JPY
pf1jpy

(4)CHF
pf1chf

(5)AUD
pf1aud



R^2で見たときの安定性では、GBP,AUDが良いようです。


5個を全部足し合わせたときの資産曲線ver.1は以下のようになります。
(つまり5種類を1枚ずつトレードしたときの資産曲線です)

(6)5通貨(資産曲線ver.1)
pf1all


R^2=0.981となり、どの単一通貨のR^2よりも高くなるので少し分散効果が出ているのかもしれません。

しかし考えてみるとこれは5つのペアで一斉にドル売り(ドル買い)のポジションをとるリスクの高いポートフォリオです。
もしポジションが逆行すれば1日で大きな損失を被ります。

事実、1日の最大損失は1162pipsにもなります
たった1日でこんなに負けてしまう可能性のあるシステムを少ない資金で運用するのはかなり厳しいでしょう。


では、先ほど見た資産曲線で安定性の高かったGBPとAUDのみで運用したらどうでしょう?

そのときの資産曲線は以下のようになります。

(7)GBP + AUD
pf1gbpaud



R^2=0.988となり、上の5個全部足したときよりも若干上がりました。
しかし1日の最大損失はまだ843pipsあります。
この値と、この資産曲線の傾き(=1日の平均獲得pips)の13.8との割合で考えると、5個全部(ver.1)のときよりも悪化していることがわかります。

つまり安定性の高いもの同士の組み合わせによるポートフォリオは失敗と言えます。


では次に、各資産曲線の相関を考慮してEURのみ逆のトレードを行ったときの資産曲線を調べてみます。
(ドル売りサインで、EURUSDのみドル買い、残り4通貨ペアでサイン通りドル売りを行うということです)

(8)EURヘッジ
pf1minuseur


R^2=0.988となり、5個全部足した資産曲線ver.1より若干良くなってます。
1日の最大損失も638pipsまで減少しました。
資産曲線の傾きは21.2ですから、割合で考えても資産曲線ver.1よりも良い値です。

EURをヘッジとして他の4つのポジションとは逆に建てる効果が出ていると言えるでしょう。


もし私が限られた資金でこのシステムの運用をスタートするとしたとき、まずは1通貨単体で運用します。
収益性と安定度からGBPを選択すると思います。

資金に余裕で出てくれば、最後に挙げたEURでヘッジするバージョンに切り替えるのが良いでしょう。


以上、複数通貨に対応したシステムを運用する際のポートフォリオ例(簡易版)でした。

複数のトレーディングシステムでポートフォリオを組む

ある程度システムを作れるようになってきたら、
将来どのような相場が来ても対応できるように複数のトレード戦略で
ポートフォリオを組んでみましょう。

私は以下のような組み合わせを実践しています。


1.中期トレンドフォローシステム

ポートフォリオのベースとなるシステムとして
中期トレンドフォローシステムを据えたいです。

平均保有期間は約20日間と比較的長めです。

一般的に勝率は40%程度と低いですが、
価格変動のテイルの部分を根こそぎ取り切るような売買ルールが特徴です。

20日間高値安値ブレイクなどのシステムが代表例となります。

参考: チャネルブレイクアウト研究 ドル円の場合


このシステムは2008年のように市場が大荒れしたときや、
直近のユーロドル相場のように長いトレンドが発生したときに活躍します。

価格変動に置いていかれるようなことがあっては意味がありません。
トレンドが来たら必ずそれに乗っかるようなシステムであるべきです。
(理由は後述します)

この類いのシステムでは、エントリールールへの余計なフィルターや
利益目標は不要です。


2.日足ベースの短期トレードシステム

次にポートフォリオに組み込みたいのが日足ベースの
短期トレーディングシステムです。

私はこの種類のシステムをポートフォリオのメインシステムとして扱ってます。

ブレイクアウト系で勝率は55%~60%程度、
バックテストでのサンプル数も多く、資産曲線もきれいなシステムを
メインシステムに採用しています。

参考: USDJPYブレイクアウトシステム【Phai System 01】


3.時間足ベースのデイトレードシステム

FXは24時間市場が開いているため、経済指標や要人発言、ニュースなどで
突発的なレート変動がよく起こります。

上に挙げた日足ベースのシステムではこれらの短期変動に対応できない部分もあるため、時間足をベースとしたイベントドリブンなシステムをサブシステムとして用意しておくことをお薦めします。

参考: 捨てられないシステム


4.逆張りシステム

これまで挙げた3つのシステムはタイムスケールこそ違いまずが
どれもトレンドフォロー(価格追従)であるため、ここで1つ逆張り型のシステムを
取り入れたいところです。

私が採用しているのは、日足ベースの逆張りシステム。
ストップや利益目標を使用していないシンプルなものです。

このシステムはヘッジ用のシステムとして活用しています。

ストップを入れないため、逆行したときの含み損が大きくなりますが
そうしたときには必ず1.中期トレンドフォローシステムが反応するので安心です。

また逆張りシステムによるエントリーが
中期トレンドフォローシステムで保有しているポジションの
利食いとなる場合もあります。


5.低ボラ耐性のシステム

ボラティリティが極めて低い期間では順張りでも逆張りでもほとんど稼ぐことはできません。

こうしたトレーダー泣かせのベタ凪相場に対応する手段は
通貨オプションしかないという気もしますが、それでも売買ルールを工夫すれば
ある程度低ボラ耐性を持ったシステムを作ることは可能です。


例えば「月曜はドル売り」というようなアノマリーによるエントリーを行うような
価格変動とは無関係なエントリールールを持ったシステムを用意しておく必要があると感じてます。

他にも高金利通貨のBuy&Hold戦略や、他通貨との相関を利用する戦略など、
売買ルールがトレード対象通貨の上げ下げにあまり依存しないものが好ましいと言えます。

また、金利差や経済指標などファンダメンタルズにもとづいた戦略も有効でしょう。

いろんなインディケータを見てきた経験から言わせてもらうと、
チャート分析を研究するよりもきちんとファンダメンタルズを勉強した方が近道かもしれません。


 【FX システムトレード派はこちら

ラッキーを味方につける

スプレッドを引く前の段階において
スキャルでプラマイ5pipsで勝負しようとすると
勝率5割程度では話になりません。

ドル円のスプレッドを2pipsだとして、
勝ちトレード、負けトレードともにスプレッド分を差し引いた
ときの総損益と、1トレード当りの平均損益は

1勝1敗ペース: 3-7=-4 -2
2勝1敗ペース: 6-7=-1 -0.33
3勝1敗ペース: 9-7=2  +0.5  
4勝1敗ペース: 12-7=5 +1
5勝1敗ペース: 15-7=8 +1.33

勝率ごとに上記のようになります。

スキャルでプラマイ10pipsで勝負する場合

1勝1敗ペース: 8-12=-4  -2
2勝1敗ペース: 16-12=4  +0.33
3勝1敗ペース: 24-12=12 +3  
4勝1敗ペース: 32-12=20 +4
5勝1敗ペース: 40-12=28 +4.67


デイトレードでプラマイ50pipsで勝負する場合

1勝1敗ペース:48-52=-4 -2
3勝2敗ペース:144-104=+40 +8
4勝3敗ペース:192-156=+36 +5.1


スキャルでプラマイ10なら3勝1敗、
つまりみんなより50%優位に立てる戦略を。

デイトレードでプラマイ50なら3勝2敗、
つまりみんなより20%優位に立てる戦略を目指したいところですね。


私としてはやはり値幅を比較的大きくとって勝負したいと思います。
3勝のうち2勝はラッキーでいいのですから。


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プロフィール

Phai

Author:Phai
4年前に専業トレーダーに転身。
トレンドフォロー系のシステムをメインに複数のシステムで資産運用を行っています。
メンバー100名以上→【FC2限定システムトレードコミュニティを立ち上げました

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