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秘密のドル売り指標を使ったシステムのポートフォリオ例

今回は、秘密のドル売り指標(笑)を使ったトレーディングシステム群の取り扱いについて述べていきます。

仮に、いまがドル売りなのかドル買いなのか大雑把に判定する指標を見つけたとすると、その指標でEURUSD,GBPUSD,USDJPY,USDCHF・・など複数のドルストレートペアで期待値が正のトレードを行うことができるはずです。


例えば、「米金利が下げたらドル売り」というように、ドル売り指標には為替レートではないものを使います。

ドル売りサインが出れば、EURUSD,GBPUSD,AUDUSD,NZDUSDをロングし、
USDJPY,USDCHF,USDCADをショートします。

ドル買いサインが出れば、逆にEURUSD,GBPUSD,AUDUSD,NZDUSDをショートし、USDJPY,USDCHF,USDCADをロングします。

ドル売り、買いのタイミングは1つの指標で決定されるので全通貨同じタイミングとなります。


各通貨ペアのパフォーマンス(バックテスト)は以下の通り。


EURUSD  PF1.43 1トレード平均損益+17.6pips
GBPUSD  PF1.50 1トレード平均損益+25.0pips
AUDUSD  PF1.51 1トレード平均損益+15.5pips
NZDUSD  PF1.36 1トレード平均損益+10.4pips

USDJPY  PF1.49 1トレード平均損益+17.2pips
USDCHF  PF1.44 1トレード平均損益+19.2pips
USDCAD  PF1.31 1トレード平均損益+11.9pips

※スプレッド考慮前
※トレード数は全通貨同じで887回


ここで、スプレッドが高く、またパフォーマンスも比較的良くないUSDCAD,NZDUSDの2つを省き、残りの5通貨ペア(EUR,GBP,JPY,CHF,AUD)でどうにか運用可能なポートフォリオを組んでみましょう。


モダンポートフォリオ理論により、
この5つのシステムの日次リターンや標準偏差、そしてお互いの相関から最適な比率を求めることができますが、今回はもっと簡単な方法をとります。

理論的な最適比率によって取引枚数を決めても良いのですが、その枚数に端数が生じた場合、それを実際に取引可能な枚数に引き上げることで全体のポジションがかなり大きくなってしまったり、日々のポジション調整が煩雑になったりするのを回避しました。


まず通貨ペアごとに5つの資産曲線を見てみましょう。

(1)EUR
pf1eur

(2)GBP
pf1gbp

(3)JPY
pf1jpy

(4)CHF
pf1chf

(5)AUD
pf1aud



R^2で見たときの安定性では、GBP,AUDが良いようです。


5個を全部足し合わせたときの資産曲線ver.1は以下のようになります。
(つまり5種類を1枚ずつトレードしたときの資産曲線です)

(6)5通貨(資産曲線ver.1)
pf1all


R^2=0.981となり、どの単一通貨のR^2よりも高くなるので少し分散効果が出ているのかもしれません。

しかし考えてみるとこれは5つのペアで一斉にドル売り(ドル買い)のポジションをとるリスクの高いポートフォリオです。
もしポジションが逆行すれば1日で大きな損失を被ります。

事実、1日の最大損失は1162pipsにもなります
たった1日でこんなに負けてしまう可能性のあるシステムを少ない資金で運用するのはかなり厳しいでしょう。


では、先ほど見た資産曲線で安定性の高かったGBPとAUDのみで運用したらどうでしょう?

そのときの資産曲線は以下のようになります。

(7)GBP + AUD
pf1gbpaud



R^2=0.988となり、上の5個全部足したときよりも若干上がりました。
しかし1日の最大損失はまだ843pipsあります。
この値と、この資産曲線の傾き(=1日の平均獲得pips)の13.8との割合で考えると、5個全部(ver.1)のときよりも悪化していることがわかります。

つまり安定性の高いもの同士の組み合わせによるポートフォリオは失敗と言えます。


では次に、各資産曲線の相関を考慮してEURのみ逆のトレードを行ったときの資産曲線を調べてみます。
(ドル売りサインで、EURUSDのみドル買い、残り4通貨ペアでサイン通りドル売りを行うということです)

(8)EURヘッジ
pf1minuseur


R^2=0.988となり、5個全部足した資産曲線ver.1より若干良くなってます。
1日の最大損失も638pipsまで減少しました。
資産曲線の傾きは21.2ですから、割合で考えても資産曲線ver.1よりも良い値です。

EURをヘッジとして他の4つのポジションとは逆に建てる効果が出ていると言えるでしょう。


もし私が限られた資金でこのシステムの運用をスタートするとしたとき、まずは1通貨単体で運用します。
収益性と安定度からGBPを選択すると思います。

資金に余裕で出てくれば、最後に挙げたEURでヘッジするバージョンに切り替えるのが良いでしょう。


以上、複数通貨に対応したシステムを運用する際のポートフォリオ例(簡易版)でした。

Comment

No Title

為替相場と金利は切り離せない関係にある(と思う)ので、トレード対象銘柄としてユーロを考える場合は、僕は2002年をデータ採取の出発点とするべきというスタンスです。

これを前提に米ドルを指標とした2003年以降(2002年途中でもいいですけど)のトレードを考えると、NZDUSD(2Q/3Q)は米ドルに対して負の相関、USDCAD(4Q)は正の相関、AUDUSDは1~4Q平均で0.3(3Qは0.55)しかないので組み入れ対象からは当然外れるよなあという気がします。

という大枠の事実を先に把握しておいたほうが楽だと思うのですが(笑)。もっとも相関係数は常に変化しますから定点観測&銘柄見直しは必要だと思います。

  • Qちゃん [#ZWvMzVNM] |
  • URL |
  • 2010 11/22 (Mon) 17:18
  • Edit
No Title

初めまして。ブログ拝見させて頂きました。
過去の記事の事で申し訳ないのですが、逆張りやトレンドフォローのバックテストは、1ロット固定ではなく、逆マーチンのような資金管理も含まれているのでしょうか?

私もトレンドフォロー手法を志しているのですが、1ロット固定ではどうしてもPhaiさんが現在用いておられる短期トレンドフォローシステムのように、千回近くのトレード回数が稼げません。
日足ベースでせいぜい10年で100回がいいところで、自分のシステムのバックテストの結果に信憑性が持てません…

・日足ベースで取引
・トレンドフォロー

この2点を満たし、かつ、トレード回数が多いということは、売買の回転率より、建て玉を資産に合わせて増加させておられるのかなと考え、コメントさせて頂きました。

長文になりまして申し訳ございません。

  • ネスト [#-] |
  • URL |
  • 2010 11/23 (Tue) 00:42
Re:

>ネストさん

Phaiです。

> 1ロット固定ではなく、逆マーチンのような資金管理も含まれているのでしょうか?

いえ、全て1ロット固定のものです。

日足ベースでトレード回数を稼ぐために、
ほぼ毎日マーケットに参入するようなシステムを設計します。フィルターはほとんど入れません。

「Aならば買い、Aでないなら売り」というような
売買ロジックを基本にすればさほど難しいことではないと思います。

トレード回数を稼ぐ方法は、他にもいろいろ記事内でヒントというか、そのやり方を紹介してますので、お時間のあるときにじっくり読んでみてください。

  • Phai [#qbIq4rIg] |
  • URL |
  • 2010 11/23 (Tue) 07:57
  • Edit
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プロフィール

Phai

Author:Phai
4年前に専業トレーダーに転身。
トレンドフォロー系のシステムをメインに複数のシステムで資産運用を行っています。
メンバー100名以上→【FC2限定システムトレードコミュニティを立ち上げました

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