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  2. 2010年11月

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秘密のドル売り指標を使ったシステムのポートフォリオ例

今回は、秘密のドル売り指標(笑)を使ったトレーディングシステム群の取り扱いについて述べていきます。

仮に、いまがドル売りなのかドル買いなのか大雑把に判定する指標を見つけたとすると、その指標でEURUSD,GBPUSD,USDJPY,USDCHF・・など複数のドルストレートペアで期待値が正のトレードを行うことができるはずです。


例えば、「米金利が下げたらドル売り」というように、ドル売り指標には為替レートではないものを使います。

ドル売りサインが出れば、EURUSD,GBPUSD,AUDUSD,NZDUSDをロングし、
USDJPY,USDCHF,USDCADをショートします。

ドル買いサインが出れば、逆にEURUSD,GBPUSD,AUDUSD,NZDUSDをショートし、USDJPY,USDCHF,USDCADをロングします。

ドル売り、買いのタイミングは1つの指標で決定されるので全通貨同じタイミングとなります。


各通貨ペアのパフォーマンス(バックテスト)は以下の通り。


EURUSD  PF1.43 1トレード平均損益+17.6pips
GBPUSD  PF1.50 1トレード平均損益+25.0pips
AUDUSD  PF1.51 1トレード平均損益+15.5pips
NZDUSD  PF1.36 1トレード平均損益+10.4pips

USDJPY  PF1.49 1トレード平均損益+17.2pips
USDCHF  PF1.44 1トレード平均損益+19.2pips
USDCAD  PF1.31 1トレード平均損益+11.9pips

※スプレッド考慮前
※トレード数は全通貨同じで887回


ここで、スプレッドが高く、またパフォーマンスも比較的良くないUSDCAD,NZDUSDの2つを省き、残りの5通貨ペア(EUR,GBP,JPY,CHF,AUD)でどうにか運用可能なポートフォリオを組んでみましょう。


モダンポートフォリオ理論により、
この5つのシステムの日次リターンや標準偏差、そしてお互いの相関から最適な比率を求めることができますが、今回はもっと簡単な方法をとります。

理論的な最適比率によって取引枚数を決めても良いのですが、その枚数に端数が生じた場合、それを実際に取引可能な枚数に引き上げることで全体のポジションがかなり大きくなってしまったり、日々のポジション調整が煩雑になったりするのを回避しました。


まず通貨ペアごとに5つの資産曲線を見てみましょう。

(1)EUR
pf1eur

(2)GBP
pf1gbp

(3)JPY
pf1jpy

(4)CHF
pf1chf

(5)AUD
pf1aud



R^2で見たときの安定性では、GBP,AUDが良いようです。


5個を全部足し合わせたときの資産曲線ver.1は以下のようになります。
(つまり5種類を1枚ずつトレードしたときの資産曲線です)

(6)5通貨(資産曲線ver.1)
pf1all


R^2=0.981となり、どの単一通貨のR^2よりも高くなるので少し分散効果が出ているのかもしれません。

しかし考えてみるとこれは5つのペアで一斉にドル売り(ドル買い)のポジションをとるリスクの高いポートフォリオです。
もしポジションが逆行すれば1日で大きな損失を被ります。

事実、1日の最大損失は1162pipsにもなります
たった1日でこんなに負けてしまう可能性のあるシステムを少ない資金で運用するのはかなり厳しいでしょう。


では、先ほど見た資産曲線で安定性の高かったGBPとAUDのみで運用したらどうでしょう?

そのときの資産曲線は以下のようになります。

(7)GBP + AUD
pf1gbpaud



R^2=0.988となり、上の5個全部足したときよりも若干上がりました。
しかし1日の最大損失はまだ843pipsあります。
この値と、この資産曲線の傾き(=1日の平均獲得pips)の13.8との割合で考えると、5個全部(ver.1)のときよりも悪化していることがわかります。

つまり安定性の高いもの同士の組み合わせによるポートフォリオは失敗と言えます。


では次に、各資産曲線の相関を考慮してEURのみ逆のトレードを行ったときの資産曲線を調べてみます。
(ドル売りサインで、EURUSDのみドル買い、残り4通貨ペアでサイン通りドル売りを行うということです)

(8)EURヘッジ
pf1minuseur


R^2=0.988となり、5個全部足した資産曲線ver.1より若干良くなってます。
1日の最大損失も638pipsまで減少しました。
資産曲線の傾きは21.2ですから、割合で考えても資産曲線ver.1よりも良い値です。

EURをヘッジとして他の4つのポジションとは逆に建てる効果が出ていると言えるでしょう。


もし私が限られた資金でこのシステムの運用をスタートするとしたとき、まずは1通貨単体で運用します。
収益性と安定度からGBPを選択すると思います。

資金に余裕で出てくれば、最後に挙げたEURでヘッジするバージョンに切り替えるのが良いでしょう。


以上、複数通貨に対応したシステムを運用する際のポートフォリオ例(簡易版)でした。

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神レシオ20%は相当キツイ

以前、くーちゃんさんからのコメントで「神レシオ」なる
トレーディングシステムのパフォーマンスを測る指標を紹介いただきました。

私はトレーディングシステムのパフォーマンスを図るのに「神レシオ」(私の命名です)をよく使います。
OP-CLで常に正しく当日の変化を言い当てる、勝率100%の「デイトレの神様」のこの期間の合計利益は約1100日で615円です。
「神レシオ」とは「神様の利益の何%が取れているか?」というものです。

大体の目安ですが、OP-CLのデイトレシステムでは
10% システムとして使えません。
15% まずまず。
20% かなり優秀。
25% 超優秀。
30% 見たことありません

 

ちょっと調べてみたところ、
FX、特にドル円において、この神レシオ20%は相当高いハードルだと感じてます。

それどころか10%さえ、ままならないレベルです。


(1)Open-Closeのデイトレで毎日参戦型で、

損益曲線を

(累積利益) = (傾き)×(経過日数)+(切片)

に回帰させたときの

(2)R^2が0.95以上

この2つの条件の元で作ってみたドル円のシステムを例として出します。

FXシステムトレード研究


このシステムは1999年から直近までにおよそ14,100pips(=141円)を稼ぐシステムで、ドローダウンも小さくまずまずな印象です。

上記条件(2)のR^2についても0.97あるので安定性については合格点というところでしょうか。


一方、検証期間で勝率100%の神の累積利益は165,956pipsです。
つまりこのシステムの神レシオは

14100 ÷ 165956 = 0.085

8.5%しかないことがわかります。


考えてみると、
ペイオフレシオ=1で利益と損失が一定のとき
勝率55%のシステム(=一般的には良いとされるシステム)でも神レシオ=10%です。

同じくペイオフレシオ=1で、勝率が60%あってようやく神レシオは20%。
Open-Closeのデイトレでこの数値を見ることはかなり稀だと思います。

※トレード数を少なくすれば可能ですが、
※そうすると今度は条件(2)を満たすことが難しくなります。


ドル円で神レシオの数値が20%もあると、まず検証ミスを疑うレベルなんですが・・・
FXと先物では少し話が違うのかもしれません。

ちなみに以前作った日経225先物システムの神レシオは14.9%でした。
FXでは、10~15%レベルを一応の目安にするのがいいのではないかと思います。

みなさんもご自分のシステムで試してみてください。

逆張り脳

個人投資家の逆張り好きについては昔からよく言われていることです。

トレンドフォローが体に染み付いた私からすると、非常に奇妙な傾向なのですが
一体なぜそんなに逆張りが好きなんだろうと考えてみました。

※ここでの「逆張り」とは統計的な裏付けもなく、単なる値頃感で
※価格の反転を期待して売買することを指すことにします


簡単に言うと、「逆張りが心地いい」のだと思います。

私が考える理由には2つあります。

(1)逆張るという行為が、他人と違う何か特別なことをしていると錯覚している

(2)確率の誤謬


(1)については、前回の記事「くりっく365逆張りシステム
を読んでいただければわかるように、けっして

× 逆張り = まわりと逆のことをやってる

わけではなく

逆張り = 実はまわりと同じことをやってる

ということがわかります。

と同時に、一貫して損失を被る方法だということがわかります
(一般論ではなく、くりっく365のドル円に関しての話ですが)。



(2)については、

コインの表が6回連続して出たら、それ以降は裏が出やすくなるような気がする
という潜在意識みたいなものがまだ頭の中のどこかに潜んでいるのが原因です。


そういうタイプの人は、
表が6回連続した後にさらに表にベットする行為について「心情的にやりづらい」なんて表現したりします。



確率を理解している人なら、

「そんなことわかってるさ、
コインの表が6回連続して出たとしても次に表が出る確率は1/2だ。」

と答えるでしょう。


しかしここで相手が次のように反論してきたらどうでしょう?

「でもだよ、確率的にはコインは投げた回数の半分だけ裏が出るはずだろ?」
「なのに今6回も表が出て裏が1回も出ないなんておかしいじゃないか?、確率的には半々なはずなのに」
「だから、もっと投げていれば今度は帳尻を合わすように裏が出やすくなって最終的には半々になるはずだろう。」
「もしそうならないんだったら、確率的に半々になるということさえも違うってことじゃないか?」


一見もっともらしいこの反論にうまく答えることができるでしょうか?


繰り返しになりますが、表が6回連続して出たとしても
それ以降裏が出やすくなるなんてことはありません。

わかりやすく言うと、コインはその後表が10000回、裏が10000回出て、
合計として見れば表が10006回、裏が10000回となります。

このとき表が出た回数は全体の50.015%、裏が出た回数は49.985%

半々になるという理論値に収束し、何も矛盾をきたさないのです。

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プロフィール

Phai

Author:Phai
4年前に専業トレーダーに転身。
トレンドフォロー系のシステムをメインに複数のシステムで資産運用を行っています。
メンバー100名以上→【FC2限定システムトレードコミュニティを立ち上げました

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