1. Top » 
  2. 2010年02月

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  • Genre:

ユーロ円システムが横ばいに

少し間隔があいてしまいましたが、
ユーロ円日足ベースのトレンドフォローシステム【PhaiTest01】
のフォワードテスト報告です。

※バックテスト結果は 
http://fxfxtrade.blog81.fc2.com/blog-entry-22.html

◆フォワードテスト期間:2009年8月15日~2010年2月26日
◆トレード数:16
◆勝率:43.8%
◆累積損益:-30.5pips(スプレッド4pips、スワップ考慮済み)
◆PF(プロフィットファクター):0.97
◆PR(ペイオフレシオ):1.24

◆コメント:
フォワードテストスタート時は好調だったが、ここにきて横ばいに。
2009年1月からのPFは1.51と平均回帰。
スポンサーサイト

システムトレードを始めることは簡単だがそれを続けることは難しい。

システムトレードを続けることは本当に難しいことだと思います。

その大きな原因の1つが確率統計に対する理解不足と
システムトレードに対する過大な期待のせいではないかと考えています。

確率統計について知れば知るほど、
システムに過大な期待をかけることはなくなります。

(1)短期的な視野しか持ち合わせておらず、
(2)確率統計への理解が全くない、または理解しようとする意欲がない
(3)すぐに感情的なトレードに走ってしまう

ような人は

ちょうどダイエットに挑戦するために買った新しいダイエット器具のように
1週間と待たずトレーディングシステムを押し入れへと追いやってしまいます。
そして「寝てるだけで楽に痩せられる夢のダイエットマシーン」を追い求める羽目になるのです。


システムの運用を行うときに気をつけないといけないのは、
そのシステムの長所と短所をしっかり把握しておくこと。
そして1つのシステムで全てがうまくいくとは思わないことでしょうか。


これぐらいの値幅があれば勝って当然だな・・・

ああ、思ったとおり今週このシステムは全然稼げてないな・・・

そう冷静に分析しながらシステムトレードできてるときは
運用がうまくいっているときです。

「なぜか勝ててる」という状態もよくありますが、
原因はわからないけど負けてるという状態は滅多にありません。

野村監督じゃないですけど、「負けに不思議の負けなし」なのです。

自分の中の感覚的な世界と確率統計の世界のギャップをなくしていった結果
そういった心境に至っています。

ドローダウンによるシステム運用停止の基準は?

前回の「捨てられないシステム」より続きです。

システムトレードを行う上で避けては通れない議論の1つが

システムの停止条件をどう決めるか?

ということだと考えています。

できればそういった事態にならないことに越したことはないのですが、
作ったシステムが何の問題もなく将来ずっと機能し続けるということを望むのは
少し楽観的すぎる気がします。

もちろんそうならないために構築段階で万全の注意を払うべきですが、
ノーベル賞級の頭脳をそろえたあのLTCMでさえ破綻してしまうのが相場の怖さです。
われわれ凡人が万が一に備えておくことは当然のことと言っていいでしょう。


一般的には

1.過去の最大ドローダウンを更新したら運用停止

2.最大ドローダウンの1.5倍~2倍で運用停止

3.1ヶ月で資金の5%を失ったら運用停止

などの目安を決められている人が多いようですが、
今回はバックテストでの平均利益とその標準偏差から
システムの停止条件を決める方法を提案してみたいと思います。


バックテストにおいて、
1トレードあたりの平均獲得pipsがpで、
その標準偏差がσのシステムがあるとします。


このシステムのNトレード後の期待される利益の平均は

Pn = p×N

そして標準偏差は

σn = σ×SQRT(N)

ということが言えます。

※ SQRTは√の意味
※ 参考: http://portstudio.jp/study/12_root.html#12-1

つまりNトレード後の総損益は

 Pn ± 2×σn の間に95%の確率で収まる

という予測が可能です。

これを利用して、

もし95%の範囲を外れてしまった場合は、
このシステムに何か異常が生じたと見なし以降の運用を停止する


という基準を設けることができます。


この基準は、運用損益の分布が運用開始前と後で著しく乖離した場合に異常を知らせてくれるものです。


ここでNの値を決める必要が出てきます。

Nの値があまりに小さいと、運用開始前後での異常を察知できません。
いろいろ調べたところ、N=50程度のサンプル数が必要ということでしたので
今回もN=50を採用してみます。

※参考: http://sci.kj.yamagata-u.ac.jp/~columbo/Stat/Data_Trans/power.html


下の図はバックテストにおいて平均利益10pips、標準偏差50pipsの
システムの資産曲線と-2σnライン(赤線)を例示しています。

FXシステムトレード研究


このシステムで50トレード以上運用を行い、
もし資産曲線が赤のラインを下回れば運用を停止することになります。



この停止基準が、単純に「ドローダウン更新=システム停止」とやるよりも
優れている点は

◆良い点

(1)横ばいでも運用を停止できる

資産曲線が長く横ばいになってしまい、ほとんど利益を生まなくなったときでも
ドローダウンを更新しなければシステムの運用をストップする正当な理由はありません。

しかし今回提案した停止基準では、資産曲線が長く横ばいになり
-2σnラインをまたいでしまったら運用を停止するのでいつまでも利益の出ないシステムに縛られることはありません。


◆問題点

(1)プラス方向(+2σn)に外れた場合

もしシステムが儲けすぎて、資産曲線が+2σnラインをオーバーしてしまったとき
どうするかという問題があります。

稼げているので問題はなさそうですが、これまで述べた論理で行くと
儲けすぎもシステム異常と見なされ、運用をストップすべきだという結論に至ります。

(2)運用再開の判断は?

もし-2σnラインを下回り運用を停止した後、
再度[-2σn, +2σn]の範囲に入ってきたときシステムの運用を再開しても良いのかどうか?


  【FX システムトレード派はこちら

捨てられないシステム

私がまだシステムトレーダーとして経験が浅かったころに作ったシステムがあります。

EURUSDのデイトレードシステムで、すでに運用を始めてから2年以上経過しています。

今みると売買ルールの構築手順などが稚拙でとても褒められたものじゃないのですが、ルール自体はシンプルで堅牢性を有しており、なんとか実運用に耐えています。

「耐えてる」といっても実際にはこれ以外のシステムががんばってくれてるから
耐えてると言うべきでこのシステム単体では非常に心許ない成績です。


◆期間:2002年10月~2010年2月

◆対象通貨ペア:EURUSD(60分足)

◆トレード数:1014

◆勝率:57.5%

◆獲得pips:+6957pips(スプレッド3pips考慮済み)

◆PF(プロフィットファクター):1.25

◆PR(ペイオフレシオ): 0.92

◆1トレードあたりの平均損益:6.9pips

◆最大ドローダウン:860pips

FXシステムトレード研究


このシステムの運用を開始したのは2007年7月。
サブプライムショックの直前でした。

※上図の直線aのタイミング

運用開始後システムは不調で、資産曲線もずるずると下降。
それまでの最大ドローダウンを更新してしまいます。

「このシステムはダメだな。」

失望した私はこのシステムの運用を一時中断しました。

※上図の直線bのタイミング

しかし私が運用停止した約半年後、このシステムは急激に復活し
見事にドローダウンを解消し切ってきます。

私はこのシステムの運用を再開しました。

※上図の直線cのタイミング

再開してからもパフォーマンスはパッとしませんでしたが、
既存のシステムとの関係性は良好で、メインで活躍しているシステムが
少し不調に陥ったときにはこのデイトレードシステムがよく助けてくれました。


そうでなければ、2008年10月から1年以上にも及ぶフラット期間の間で
とっくにこんなシステムは捨て去っていたことでしょう。


ちなみに運用を再開したときからのパフォーマンスは

◆トレード数 326

◆勝率 54.6%

◆PF(プロフィットファクター) 1.14

と恐ろしく地味な数字が出ております(笑)


私の場合この平凡なシステムをヘッジシステムとしてうまくポートフォリオに
組み込むことができたのですが、本来であれば運用前にシステムの停止条件を
きちんと決めておくのが正当な運用手順でしょう。


しかしここで問題なのが、

システムの運用停止タイミングをどう決めるか?

ということです。

システムの停止条件は過去の最大ドローダウンを目安に設定されることが多いのですが、以前の記事「将来起こりうるドローダウンを想定する」でも示してあるようにバックテストで出てきた最大ドローダウンの値にシステムの運用停止を決定するだけの大きな意味(統計的意味)があるのかどうか懐疑的です。

2年前、私はこのシステムがドローダウンを更新したので
運用を停止し、半年後ドローダウンを解消したのでまた運用を再開しました。


はたしてこの行為は正しかったのか?

単純にバックテストの最大ドローダウンをシステム停止条件として使用していいのか?

システムの運用停止条件を理論的に線引きする基準は別に存在するのか?


ドローダウンによるシステム運用停止の基準は?へ続く。

FX システムトレード派はこちら

Page Top

プロフィール

Phai

Author:Phai
4年前に専業トレーダーに転身。
トレンドフォロー系のシステムをメインに複数のシステムで資産運用を行っています。
メンバー100名以上→【FC2限定システムトレードコミュニティを立ち上げました

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
RSSリンクの表示
リンク
管理人に質問する

ハンドルネーム(必須):
メール(必須):
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。