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  2. 2009年04月

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クロス円日足でのシステムトレードの難しさ

これまで当ブログでは、
ブレイクアウト系のシステムがユーロ円などのクロス円の日足
に通用しないことを申し上げてきました。

→ 参考:チャネルブレイクアウト研究 ユーロ円の場合

ユーロ円の日足チャートをよく眺めると、
大部分がじり高と急落の繰り返しのように見えてきます。

逆にじり安と急騰というパターンは稀と言っていいでしょう。
つまり上げと下げの非対称性が色濃く出ているのがクロス円。

非対称性に関する傾向は、2008年10月からの大暴落以降も
継続している模様です。

FXシステムトレード研究

上図は、A:じり高 の後に B:急落 がやってきたときの
典型例をローソク足チャートで描いています。

このパターンが3度繰り返されると下図のようになります。

FXシステムトレード研究

全体的には右肩上がりの上昇トレンドですが、
高値更新したと思ったら、すぐに売りに押されて急落。
下で押し目買いが入り、再上昇というサイクルを繰り返しています。

2005年~2006年に特によく見られた動きですが、
このような相場変動で高値を更新したとき順張りで買いエントリーを
行ってもして再上昇までにストップロスにかかってしまいがちです。

チャネルブレイクアウト戦略がクロス円で苦戦する理由の1つが
まさにこのような値動きによるものだと考えています。


ではクロス円には逆張りが有効なのか?と言うとそうとも限りません。

下図は、A:じり高 とB:急落が「AABB」というパターンでやって
きたときです。

FXシステムトレード研究

このようなパターンでは、じり高局面が長く続いているため逆張りの売り
はうまくいかず、最後の大きい急落局面で逆張りの買いも良い結果にはならないでしょう。

逆にこのような相場ではチャネルブレイクアウトの方がうまくいきます。

つまり順張り、逆張り1つの単純なトレード戦略では
「ABABAB」というパターンや、「AABB」というパターンの両方に
適応するのが難しいということですね。

(1)上げと下げの非対称性。
(2)じり高と急落がどういうタイミングでやってくるかは予測不能。
(3)上げ幅と下げ幅のスケールが一定ではない。

これらの特徴がクロス円に対するトレーディングシステム構築を
難しくしていると言えるでしょう。

   【FX システムトレード派はこちら
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売買ルールのパラメータ数

売買ルールはシンプルなものほど良いというのが一般的ですが、
一体どの程度シンプルなものがいいのでしょう?

このブログでも取り上げた移動平均のクロス売買を考えてみましょう。

例えば、
X日間の移動平均がY日間の移動平均を上抜いたら買い
といったように、
2本の移動平均線を計算するための日数がパラメータになりますから、
それだけでパラメータの数は2となります。

買いと売りの条件が同じであれば、パラメータは2のままですが
別の条件となるとパラメータ数は倍に増えます

※潜在的パラメータは無視し、顕在的なパラメータのみで考えていきます。

さらに、エントリー条件にフィルターを加え、ダマシにひっかからないような
ルールに改良したとすると、そのフィルター条件分のパラメータが追加されます。

フィルターにインディケータを使用したとするなら、
必ず言っていいほどLook-back期間と閾値が付いてきます。

X日間のインディケータの値がY以下なら
(例:10日間のRSIが30以下なら)

という具合に。

つまり、エントリーにフィルターを加えると2パラメータが追加されるという
計算です。

エントリーにフィルターを付けなくも、
イグジット条件として利食いのリミットや損切りのストップを
設定すれば同様に2パラメータが追加
されたことになります。

トレーリングストップの代表例、ATRストップも2パラメータを必要とします。

このように考えていくと、
だいたい1つの売買ルールを構築するのに4~6パラメータは必要になって
きます。


パラメータに動的な適応性を持たせるのはパラメータ増加を抑える1つの案ですが、
パラメータの適応ルールに"パラメータ"を導入する羽目になるならあまり意味がありません。

余分なフィルターはできるだけ避けたいところですが、
運用に足るだけのバックテスト結果を得ようとすると
どうしても平均的に6程度のパラメータを導入しがちです。

しかし経験的に6個以上のパラメータで最適化されたシステムは、
オーバーフィッティングの危険がかなり大きい
と思います。
運用する際には十分慎重になることが求められるでしょう。

現在私が運用しているシステムの多くはパラメータ数は3~4の
比較的シンプルなものです。

究極的には、
高度な数学的手法を駆使し、たった1つのパラメータで
複数の市場に通用するシステムを構築する-ということになるかもしれませんが
いまの段階ではあまり現実的ではありません。

   【FX システムトレード派はこちら

オープニングレンジブレイクアウト戦略を使った中期トレンドフォローシステム

今回はやや中期的なトレード期間を想定した
オープニングレンジブレイクアウト(=ORB)システム
の例をご覧いただきます。


ブレイクアウトレート = 基準値 ± 抜け幅

ブレイクアウトレートで新規に買い建て、売り建てを行う。



(1)基準値

始値

(2)抜け幅

●●をX日間○○した値のY倍


(3)フィルター

前日の
Open - Close > 0 なら買いエントリーのみ
Open - Close <= 0 なら売りエントリーのみ

(4)手仕舞い

保険的なストップロス


※売買ルールの一部は伏字にさせていただいてますが、
※折を見てこのブログで公開するかもしれません。


※希望者には売買ルールをメールにてお知らせ致します。
※詳細はコメント欄をご覧ください。


◆対象通貨ペア:USDJPY EURUSD

◆検証期間:1999年1月1日~2008年12月31日

◆トレード数:350

◆勝率:40.9%

◆累積損益:15423.23pips(スプレッド3pips、スワップ考慮済み)

◆PF(プロフィットファクター): 1.57

◆PR(ペイオフレシオ): 2.27

◆1トレードあたりの平均損益:44.1pips

◆最大ドローダウン:2620.77pips

FXシステムトレード研究


トレンドフォロー系のシステムらしく、
低勝率で高いペイオフレシオを示すバックテスト結果です。

チャネルブレイクアウトが苦戦するドル円の2003年~2006年の期間も
今回のORBシステムでは収益の鈍化は見られません。

参考: チャネルブレイクアウト研究 ドル円の場合


このシステムのパラメータは、
抜け幅の値を決めるために2つ、そして手仕舞いで2つ。
合計4パラメータとなっていますが、全体的なパフォーマンスに対する
ストップロスのパラメータ依存性は大きくありません。

実質的には「抜け幅」を決めるためのパラメータXとY、
この2つがキモ
となります。→上記(2)抜け幅を参照。

4つパラメータはUSDJPY,EURUSDともに共通の値です。
USDJPYでは10で、EURUSDでは8といったようなことはありません。

いかがでしょうか?
オープンニングレンジブレイクアウト(=ORB)の可能性を示すには
十分な結果だと思います。

これまでオープンニングレンジブレイクアウトを知らなかった人、
知っていても検証したことがなかった人。
ぜひこれを機にご自身の手で検証し、ご自身の目で確かめてみてください。
(こんなことを書くと、その潜在能力を知っていて
秘密にしている人からは怒られるかもしれませんが)


以上簡単ではありますが、
世界的に流動性の高いドル円とユーロドルの2種類の通貨ペアで
共通のパラメータを用いたシステム構築例を見てみました。

ちなみに以前チャネルブレイクアウトはユーロ円などの
クロス円の日足では通用しないことを記事にしましたが、
今回のORB戦略も同様にクロス円では苦戦することを最後に記しておきます。

参考: チャネルブレイクアウト研究 ユーロ円の場合


2009年1月7日 追記

このシステムのその後を知りたい方は
→【ORB・中期トレンドフォローシステム 2009年のパフォーマンス

オープニングレンジブレイクアウト戦略のバリエーション

オープニングレンジブレイクアウト(=ORB)戦略の概要と
そのバリエーションをまとめてみました。


ブレイクアウトレート = 基準値 ± 抜け幅

ブレイクアウトレートで新規に買い建て、売り建てを行う。


(1)基準値

通常は始値を使用。

(2)抜け幅

代表的なものに
①TrueRange(あるいは単にRange)のX日平均 のY倍
②X日間の高値とX日間の安値の差 のY倍
③(High - Open)と(Open - Low)の2つのうち小さい方の値のX日平均 のY倍


(3)フィルター

代表例として

①Open-Closeフィルター

Open - Close < 0 なら買いエントリーのみ
Open - Close >= 0 なら売りエントリーのみ

②モメンタムフィルター

N日間のモメンタムの正負でエントリー方向を決める


(4)手仕舞いルール

①使用しない(=ドテンシステム)
②保険的なストップロス
③ポジション保有中に始値から抜け幅だけ逆行したら手仕舞い
④エントリーしてからZ日後の始値で成行き決済


ここに挙げたもの以外にも工夫しだいで、
様々な売買ルールが構築できます。

次回はその具体例と検証結果を見ていく予定です。


   【FX システムトレード派はこちら

オープニングレンジブレイクアウト研究~ドル円の場合~

古典的なトレード戦略の1つオープニングレンジブレイクアウト(=ORB)
とドル円の相性は非常に良い
と言っていいでしょう。

なんといってもORBの一番の特徴は短期トレードシステムが
比較的簡単に構築できるということ。
この点がチャネルブレイクアウトや移動平均クロスとは違います。

ORB戦略による短期トレードシステムは
バックテストのトレード数が稼げるため、システムの有効性を検証しやすいという点が
ポイントです。

今回は以下のようなオープニングレンジブレイクアウトが
ドル円に対しどの程度通用するか検証してみます。

基本売買ルール
当日の始値より"抜け幅"分だけ動いた方向に順張りでエントリー

"抜け幅"は以下で定義。

抜け幅
前日の高値と安値の差(=前日のレンジ)の40%

フィルター
前日Open - Close > 0 なら買いエントリーのみ
前日Open - Close <= 0 なら売りエントリーのみ


つまり
前日が陰線なら、始値+(前日のレンジの40%)で逆指値買い
前日が陽線、または前日の始値=終値なら、始値-(前日のレンジの40%)で逆指値売り


を行う売買ルールです。



◆対象通貨ペア USDJPY

◆検証期間 1999年1月1日~2008年12月31日

◆トレード数 914

◆勝率 44.1%

◆累積損益 9032.91pips(スプレッド3pips、スワップ考慮済み)

◆PF(プロフィットファクター) 1.29

◆PR(ペイオフレシオ) 1.63

◆1トレードあたりの平均損益 9.9pips

◆最大ドローダウン 2880.24pips

FXシステムトレード研究


資産曲線を見るとややドローダウンがきつい時期もありますが、
全体としてトレード数914で1.3近くのプロフィットファクターは
トレーディングシステムの原型としてまずまずではないでしょうか。

抜け幅やフィルターなどをちょっといじるだけで
PF=1.4~1.5程度に改善することも可能です。


次回は、オープニングレンジブレイクアウト戦略のバリエーションについて
まとめてみたいと思います。

   【FX システムトレード派はこちら

スキャルピング手法の有効性を統計的に考察する。

知人がFXを始めたというので話を聞くと、
ドル円のスキャルピングで200連勝したらしいです。

「FXって簡単じゃね?」

あっという間に口座のお金を2倍にした彼の言葉。
なんと、FXを始めてから1回も負けたことがないのです。


まあ話のオチは容易に想像できるでしょうけど、
彼はハイレバレッジでいわゆる1pip抜きを1日に何回もやり、
短期間で資金を倍
にすることに成功したのです。

利食いは1pipに対し、損切りは?

彼は絶対の負けないように
なんと300pipsものロスカット幅をとっていたのです。

ドル円のスプレッドは1pipらしいので、
スプレッドを入れないとした利食い幅は2pipsとなります。

利食い2に対し、損切りは300。

これなら200連勝するのも当然ですね。
別に彼のスキャルピング手法がすごいわけではありません。

ちょっとだけ運の強い人なら、誰だって200連勝できてしまいます。

私は彼に、

「別にそのスキャルピング手法でなくても200連勝できる。」
「そのやり方はいつか破綻する可能性が高い。」

と言いましたが、残念ながらその趣旨は伝わらなかったようです。

恐らく彼は負けるまで現に勝ってる今の手法を捨てることはできないでしょう。


さて、この話をシステムトレードに置き換えてみましょう。

いま、スキャルピングシステムを構築したとします。
利食いは2pipsに対し、損切りは300pips。
バックテストを行ったところ、なんと200連勝、無敗のシステムができあがったとします。

さて、このシステムをどう評価したらいいでしょう?

上記の話の内容からして、このバックテスト結果では不十分だということが
推測できるでしょう。

では、一体何連勝すればいいのでしょう?

300連勝? 400連勝?

どれくらい連勝すれば、そのバックテスト結果が意味のある数字と見なすことが可能なのか?
実際に運用してもいいと思うためには、少なくともバックテストでどれだけ勝ってないといけないのか?

システムトレーダーにとって、こうした問題こそ多くの時間を費やして考えるべきこと
だと私は思います。

とは言え、私も当初は
魔法のようなインディケータを探すことこそが
成功への鍵だと信じてましたが。。。


   【FX システムトレード派はこちら

検証中のトレーディングシステム

【PhaiTest01】

FXシステムトレード研究



◆対象通貨ペア:EURJPY

◆検証期間:1999年1月1日~2008年12月31日

◆トレード数:362

◆勝率:58.8%

◆累積損益:8985.21pips(スプレッド4pips、スワップ考慮済み)

◆PF(プロフィットファクター):1.52

◆PR(ペイオフレシオ):1.06

◆1トレードあたりの平均損益:24.82pips

◆最大ドローダウン:946.23pips


◆売買ルールパラメータ数:6

◆コメント:
一般的に難しいとされているクロス円日足でのトレンドフォローシステム。
利益目標、ストップロス付き。
トレード数が十分とれなかったため、2009年からのデータでフォワードテスト中。
フォワードテスト結果は随時報告します。

システムのパラメータが少し多いため、オーバーフィッティングの危険あり。
ただし、隣接するパラメータ群に対するパフォーマンスの堅牢性はまずまず(下図参照)。

FXシステムトレード研究


     【FX システムトレード派はこちら

システムトレード3ヶ月間の運用成績

トレードシステム【Phai System 01】のここ3ヶ月の
運用成績です。
 
システムのバックテスト結果は
USDJPYブレイクアウトシステム【Phai System 01】

◆期間:2009年1月~3月

◆対象通貨ペア:USDJPY

◆トレード数:25

◆勝率:52.0%

◆獲得pips:359.13pips(スプレッド3pips、スワップ考慮済み)

◆PF(プロフィットファクター):1.36

◆PR(ペイオフレシオ):1.26

◆コメント:

ボラが小さかった1月は少し苦戦しましたが、
総じて堅調です。


    【FX システムトレード派はこちら

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プロフィール

Phai

Author:Phai
4年前に専業トレーダーに転身。
トレンドフォロー系のシステムをメインに複数のシステムで資産運用を行っています。
メンバー100名以上→【FC2限定システムトレードコミュニティを立ち上げました

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