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  2. 2009年03月

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トレンドーフォロー戦略の弱点

トレンドフォロー戦略の最大の弱点は、
相場が方向感なく、ちゃぶついてしまう時に利益を出せないことでしょう。

ちゃぶついた時期にいかに損失を抑えるか、
これがトレンドフォローシステムにとっての重要課題です。

ざっと思いつく対策を下に書き出してみました。


1.複数の通貨ペアに対しトレンドフォローを行う。

1つの通貨ペアだけでトレンドフォローを行うのではなく、
複数の通貨ペアでトレンドフォローを行うことでリスクを分散させます。

例えばUSDJPYの2003年~2005年はトレンドフォローが機能しづらい時期ですが、同時にEURUSDでトレンドフォローを行っていれば、トータルで利益を出せないということはないでしょう。

注意点としてはなるべく相関の低い通貨ペアで行うべきです。


2.違う時間軸でトレンドフォローを行う。

例えば日足レベルではちゃぶついている期間でも
時間足レベルではそこそこのトレンドが発生している可能性があり、
そのトレンドを確実にとっていくことで損失を抑える効果を狙います。


3.ちゃぶついた時期にはエントリーしないようなフィルターをかける。

ボラティリティなどに閾値を設け、ちゃぶつく期間はエントリーしない
売買ルールを付加します。
ただしカーブフィッティングの危険度は増します。


4.トレンドフォローシステム+逆張り型システム

ちゃぶついた時期に勝てるような逆張りのシステムも同時に走らせる
ことでトレンドフォロー戦略の弱点を補います。

逆張りシステムはトレンドが強く出る時期に負けてしまいますので、
その損失が元のトレンドフォローシステムの利益を食ってしまわないよう
注意しなければいけません。


みなさんはどのような対策とりますか?(とっていますか?)

上に挙げた4つ以外にもこんな対策を行っている
という人いらっしゃれば、ぜひコメント頂ければ幸いです。

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あれこれ考える前に実運用

システムトレードを行う前にやらなければならない準備は
いろいろあります。

しかしあまりにもガチガチに理論で固まってしまって
頭でっかちになってもいけません。

バックテストとフォワードテスト。
一通りの検証が済んだら、すぐにリアルマネーで
運用を開始することをお薦めします。

もしあなたがシステムトレード未経験で、
かつバックテストとフォワードテストをパスしたシステムを持っているなら
すぐにFX口座を開いてトレードを開始すべきです。
デモ口座ではなくマネープレッシャーがかかったリアルマネーで。


まずは10トレード。少額で構いません。
システムのサイン通りトレードできるか試してみてください。
1pipsたりともごまかしてはいけません

システムトレードの経験の浅い人は、恐らく10トレードも
サイン通りにトレードすることはできないでしょう


途中で裁量を入れ勝手に決済したり、エントリーすべきポイントで
怖くなってエントリーできなくなるのがオチです。

途中で売買ルールに手直しを加えてもいけません。

とにかくやると決めたら、10トレード愚直にシステムに従うのです。

恐らく途中で苦痛がやってきます。
システムがいきなり連敗し、ドローダウンを食らったときや、
逆に大きな含み益が出て、すぐに決済したい欲求にかられるときがそうです。

そのとき、あなたのシステムトレーダーとしての資質を試されていると思ってください。
この試練を乗り越えない限り、どんなに優秀なシステムをもってしても
稼げるようにはなりません。

システムトレーダーとしてのメンタル強化
これが「あれこれ考える前に実運用」を説く理由です。

オプティマルfやリスク管理について考えるのはそれからでも十分です。

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図で見る為替変動パターンの変化

90年代~2002年までと2003年以降のドル円相場で
何か目に見える変化はあるのでしょうか?

この質問に対する答えは、長期間のバックテスト結果で
資産曲線の傾きが先細り傾向にあるドル円のトレードシステムに警鐘を
鳴らすことになります。


1.長期ボラティリティの減少

ドル円の月足チャートを見てもわかるように、
90年代は160円から80円、そしてまた150円台へとまさにジェットコースター
のような動きでした。

FXシステムトレード研究


この時期の上下のレンジは約80円で、この幅が徐々に狭まってきた時期が
ちょうど2002年です。

「日経ビジネス」のコラムで
本多秀俊氏(みずほコーポレート銀行為替ストラテジスト)は、
通貨市場におけるボラティリティが、近年低下の一途をたどる要因には、
主として以下の3点があると主張しています。

※コラムは2007年のサブプライムショック以前に書かれたもの

(1)通貨当局と市場とのコミュニケーションの成立
(2)世界経済の均質化
(3)デリバティブ(金融派生商品)の発達と普及

参考:http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20070130/117950/



2.トレンドの持続性

上記1と内容はかぶりますが、
90年代のドル円相場はトレンドが非常にはっきり出ていた時期と言えます。

一方、2003年~2007年のサブプライムショック以前までは
どちらかと言うと保ちあい相場。

先に挙げた月足チャートを見ても、1年以上続くような長期トレンドの存在において
明らかに90年代と2003年以降で差があります。

週足に対しADX(10)の値をとり、その頻度分布を調べ
1991年~97年と2002年~2008年を比較すると
下図のようになり、ここでも長期トレンド数の差を確認できます。

FXシステムトレード研究


以上1、2からわかる点は


①1990年代のドル円相場はボラティリティが高く、
 長期のトレンドが近年より多く発生していた。


②それゆえ、長期トレンドフォロー戦略が非常に有効。

③しかし近年、サブプライムショック以前までボラティリティが
 低下傾向にあったため、長期トレンドフォロー戦略が機能しなかった。


ということになります。


長期トレンドフォローでは、バックテストに使用するサンプルデータ
のボラティリティに注意すべきです。

上げ相場にフィッティングされたシステムが下げ相場に簡単にやられる-
これと同様に、高いボラティリティにフィッティングされたシステムもまた
低いボラティリティで機能しなくなります。


みなさんも自作のシステムをもう一度よく見直してみてください。
長期のバックテストを行ったということだけで、安心していませんか?

もしそのシステムの資産曲線が先細り傾向にあり、
資産増加期間が90年代に集中しているようなら要注意です。


   【FX システムトレード派はこちら

バックテスト15年でPF2.2のシステムが機能不全に陥る

前回の記事、「過去15年間でPF2.2、移動平均を使ったシステム」は
1988年~2002年までのドル円相場において、
終値と69日間移動平均線の関係で機械的売買を行えば、
プロフィットファクターは2.0を超える-という内容でした。

では2003年以降も

終値が過去69日間の移動平均を上回った翌日に成行き買い
終値が過去69日間の移動平均を下回った翌日に成行き売り


で稼ぎ続けることができるのでしょうか?


結果は次の通りです。

◆検証期間:2003年1月1日~2008年12月31日

◆トレード数:115

◆勝率:15.7%

◆累積損益:-3,631pips

◆PF(プロフィットファクター):0.56

◆PR(ペイオフレシオ):3.01


見るも無残な成績です。

1988年からの2008年まで、好調だった15年と不調に陥った6年を通して
損益曲線を描くと以下のようになります。

FXシステムトレード研究


この結果は、多くのシステムトレーダーにとって非常に注意を
払うべきものでかつ示唆に富んだものだと考えます。

一体何がいけなかったのでしょう?

2003年以降の結果を見て、
「ああ、これはオーバーフィッティングだったんだ。」
と決め付けるのは短絡的です。

2002年までのバックテストの段階で、何かシステムの欠陥に
気付くことはできかったでしょうか?



2002年までの検証では、
バックテストで気をつける点を守っています。

1.長期間のバックテストをやりなさい

→1988年から2002年まで15年間のバックテストをやった。

2.売買ルールはシンプルなほど良い。

→1本の移動平均線のみの売買ルールで、顕在的パラメータ数は1。
 これ以上シンプルなルールはない。

3.ロング、ショートともに機能しているか?

→ロングのPF=2.24、ショートPF=2.20とどちらも申し分ない。


15年間のバックテストをパスした69日移動平均によるクロス売買が
以降6年間で破滅的な損失を被った理由・・・

現段階の私の結論としては、

過去(=90年代)と近年(=2003年以降)では相場が変わってきているため

と言わざるを得ません。

しかし、この結論には注意すべきことが1つあります。

2002年以前とそれ以降で具体的に為替相場の何が違うのかを
はっきりさせないまま、相場が変わったという理由だけで片付けてしまっては
バックテストの行為そのものの意味が失われてしまう
ということです。

90年代~2002年までと2003以降で為替変動に
何か目に見える変化が確認できるでしょうか?


次回、「図で見る為替変動パターンの変化」に続きます。

   【FX システムトレード派はこちら

過去15年間でPF2.2、移動平均を使ったシステム

移動平均によるクロス売買をもう少し掘り下げてみます。

偶然、移動平均線を使ったトレード戦略についてのレビューを見つけ、
その内容を自ら検証してみました。

【参考】Simple trend-following strategies in currency trading.
    (J. James - Quantitative Finance, 2003)

著者は1988年から2002年までの為替レートを調べた結果、
非常にシンプルな移動平均線を使った売買ルールがうまく機能すると報告しています。

その売買ルールとは、

終値が過去N日間の移動平均を上回った翌日に成行き買い
終値が過去N日間の移動平均を下回った翌日に成行き売り


というもの。

信じれないくらい単純です。

文献にはUSDJPYではN=69、つまり69日間の移動平均がベスト
とあります。

そこで手元にあるデータを使い、自らも検証してみました。


◆検証期間:1988年1月1日~2002年12月31日

◆対象通貨ペア:USDJPY

◆トレード数:171

◆勝率:36.3%

◆累積損益:13,844pips (スプレッド3pips考慮済み)

◆勝ちトレードの平均損益:406.9pips

◆負けトレードの平均損益:105.4pips

◆1トレードあたりの平均損益:80.96pips

◆PF(プロフィットファクター):2.22(ロング:2.24 ショート2.20)

◆PR(ペイオフレシオ):3.86

◆最大ドローダウン:2,544pips

※1998年以前の古いデータの関しては
※データ精度が低い可能性がありますが、だいたいの数値は信頼できます。

資産曲線は以下のようになります。

システムトレード研究


確かに良いパフォーマンスです。

1本の移動平均だけ使ってこのパフォーマンス・・
あまりにも単純で拍子抜けしてしまいます。

長期のトレンドフォローらしく勝率は40%未満と低め。
その代わり、PR(ペイオフレシオ)は3.0を超えてきます。
典型的な利大損小型のシステムです。


さて、ここからが本題。

では、この売買ルールでその後もトレードを続けた場合どうなるでしょう?

もしかしてこのレビューの筆者は2002年までのバックテストを元に
2003年以降この売買ルールで実際に取引したかもしれませんね。

気になる検証結果は次回に。


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売買ルールのパラメータ依存性を調べる~チャネルブレイクアウトを例として~

一般に、売買ルールは、核となるトレーディングコンセプトと、
それに付随するパラメータによって構成されていると考えることができます。

例えば移動平均線の関係で売買を行うというコンセプトがあり、
何日間の移動平均を使うかというパラメータがくっついてくるという感じです。

優れたトレーディングシステムは、使用しているパラメータを少々変化
させたとしてもそのパフォーマンスはロバスト(堅牢)であるはずだと
考えられます。

もし、使用しているパラメータを少し変えただけで
パフォーマンスががた落ちしてしまうのであれば、その売買ルールは
核となるコンセプトの部分に欠陥があると見なされるでしょう。

バックテストでいくらすばらしいパフォーマンスが出てきたからと
言って、それが単にパラメータをいじくりまわした結果だとするなら、
それはまさに過剰最適化(オーバーフィッティング)。

近い将来機能しなくなる可能性が高いと言えます。

パラメータではなく、コンセプトの部分に優位性を見いだせるか?
これを知ることが今回の検証の意味です。


今回はチャネルブレイクアウトを少し変形させた売買ルールを例として使用し、
その手法によるパフォーマンスのパラメータ依存性を調べてみます。


<ステップ1>

過去N日間の高値(安値)よりX%上(下)で逆指値エントリー

という売買ルールの最適パラメータを探る。

<ステップ2>

(N,X)の最適パラメータから、それぞれの値を±30%の範囲で動かしたときの
パフォーマンス群を1つのグループとしてまとめる。



◆検証期間:1999年1月1日~2008年12月31日

◆対象通貨ペア:USDJPY

◆パラメータの組み合わせ:63(N:9通り、X:7通り)

◆総トレード数:7805

◆総勝率:45.0%

◆総PF(プロフィットファクター):1.30 (最大値1.57 最小値1.04)

◆総PR(ペイオフレシオ):1.54

※スプレッド3pips考慮済み


1つのパラメータセットあたりのトレード数は約124、それらが63通り集まって
合計124×63=7805のサンプルデータを検証したことになります。

下図は、パラメータ番号(1~63)とPFの関係。

システムトレード研究


パラメータの組み合わせ63通りをまとめた総PFは1.30、総PRは1.54となりました。

さて、この結果をどう吟味したらいいのか?

経験的に7805ものサンプル数でPF1.30は十分有意な数字だと言えます。

ただ明確な結論を得ていません。
統計的な考察が必要となってくるのは間違いないでしょう。

現在ヒントなる文献を見つけ、それを読んでいるところです。
何か進展があればまた報告したいと思います。

いずれにせよ、みなさんも自作の売買ルールのパラメータを
最適値から動かしてぜひ検証してみることをおすすめ致します。

もし総PFが1を切ってくるとしたら、過剰最適化(オーバーフィッティング)の
可能性が高いと考えられるでしょう。


    【FX システムトレード派はこちら

みんなの裏をいくトレンドフォロー

株でもFXでも、

「人の行く裏に道あり、花の山」

有名な相場の格言は的を射ていると思います。

ところが、この格言と逆張りは必ずしも一致しないのです。

逆張り派を大きな誤解は、

価格が下落している=みんなが売っている

だから、

下落しているところで買う=みんなの裏をかいている

と信じていること。


決してそんなことはありません。

逆張り派のあなたが買うとき、まわりもみんな買ってます。

逆に少数の勝ち組は、みんなが手を出しづらいと感じ
様子見を決め込んでいるレベルからトレンドフォローを行います。

   【FX システムトレード派はこちら

トレーディングシステム設計の指針

◆低勝率 (トレンドフォロー系システムなど)

勝率40%~60%
PR(ペイオフレシオ) 1.0~2.3
PF(プロフィットファクター) 1.5

◆高勝率 (カウンタートレンド系システムなど)

勝率80%~90%
PR(ペイオフレシオ) 0.16~0.43
PF(プロフィットファクター) 1.5


経験上こんな感じの完成形を見越して
トレーディングシステムを構築しています。

意識したわけではないですが、できたシステムを後から見ると
PFは平均的にだいたい1.5程度です。

十分な期間とトレード数でPF2.0以上をマークするのは
かなり難しい
という感覚ですね。

ちなみにここで言う「十分な」とは
統計的に意味のあるレベルということです。


   【FX システムトレード派はこちら

将来起こりうるドローダウンを想定する

例えば過去10年のバックテストにおいて、

トレード数 1000回
勝率52%
PR(ペイオフレシオ)1.3

のシステムがあるとします。

今後10年このシステムを運用するとき、
想定される最大ドローダウンはいくらになるのでしょう?



まずPRが1.3ということなので、簡単に

1回の勝ちトレードの利益が1.3
1回負けトレードの損失が1

として考えていきます。


トレードの勝ち負けは独立試行だと考え、
シミュレーションを行います。

1):毎回勝つと1.3もらえ、負けると1とられるゲームを1000回繰り返す。これを1セットとする。
2):1)を5000回シミュレーションし、1セットごとの最大ドローダウンを頻度分布にとる。

下図がそのときのヒストグラムです。

FXシステムトレード研究


横軸が最大ドローダウンの値、縦軸がその頻度を表しています。
例えば5000回のシミュレーションのうち、
最大ドローダウンが8クラスになる頻度は25回あります。

※ここで「8クラス」とは、1回の負けトレードの損失の8倍以上9倍未満の額を指します。

全体の頻度分布はよく見る左右対称の正規分布ではなく、
右サイドにロングテールが出てきてます。
対数正規分布でしょうか?

最大ドローダウンの平均は12~13あたりで、
20以上の最大ドローダウンは全体の9.4%を占めてます。

22クラスの最大ドローダウンが全体の分布の5%。
平均値の2倍弱のドローダウンが5%の確率で起こり得るということを示しています。

1%の水準まで想定するとなると、最大ドローダウンは27クラスとなります。

つまり、このシステムを今後10年間運用していくと、
もしかしたら運悪く1回の負け額の27倍程度のドローダウンを被る
かもしれない
ということです。


このようにバックテストから、将来起こり得るドローダウンの値を
確率によって見積もることができます。

個人的には、バックテストで得られた最大ドローダウンの値よりも、
今回行ったようなシミュレーションによる想定ドローダウンの方が
意味のある数値ではないか
と考えています。


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トレーディングシステムの評価項目

システム評価項目


(1)トレード数

統計的有意性があるか?

(2)売買ルールのシンプルさ

カーブフィッティングを回避できているか?

(3)収益ドライブ

なぜその手法がうまくいくのか?

(4)フォワードテスト

未知の相場変動に適応可能か?

(5)普遍性

複数の市場(通貨ペア)に通用するか?


(1)~(5)すべてを満たすトレーディングシステムが理想的ですけど、
なかなかそういうシステムを作ることができないのが現実です。

とりあえず自分の中で特に重視しているのは、
(1)トレード数と(4)フォワードテストです。

条件として最も厳しいのは(5)普遍性ではないかと思います。

PFの大きさや最大ドローダウンなどは上記の5項目以下という位置づけです。


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プロフィール

Phai

Author:Phai
4年前に専業トレーダーに転身。
トレンドフォロー系のシステムをメインに複数のシステムで資産運用を行っています。
メンバー100名以上→【FC2限定システムトレードコミュニティを立ち上げました

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