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チャネル日数を可変にしたチャネルブレイクアウト

このブログでかなり前にチャネルブレイクアウトについての記事を書きました。

→ チャネルブレイクアウト研究 ドル円の場合

記事では、

1.チャネルブレイクアウト(20日、5日)はドル円相場で比較的うまく機能する

2.ただし、低ボラティリティ時期をいかに克服するかが鍵

と結んでいます。

そこで今回は、紹介したチャネルブレイクアウト(20日、5日)
がその後どうなったか追跡調査してみます。


検証1: チャネルブレイクアウト(20,5)

◆検証期間:2009年1月1日~2009年10月16日

◆対象通貨ペア:USDJPY

◆トレード数:10

◆勝率:30%

◆PF(プロフィットファクター):0.78


低ボラティリティの影響か、PFは1を切りマイナス収支となっています。


このブレイクアウトシステムを一部改良して、
パラメータのチャネル日数を可変にしてみます。


[チャネルブレイクアウト 可変型]

(1)N日間の高値(安値)を更新したら、買い(売り)エントリー。

(2)5日間の高値(安値)を更新したら、売り(買い)建て玉を手仕舞い。

(3)Nは基本日数を20日とし、平均レンジの大きさによって以下のように変動する。

※ レンジの定義は(高値-安値)です。

まず5日間の平均レンジを計算し、これをarとします。
前日のarが前々日のarに比べ、5%大きい場合
チャネル日数は(基本日数+1)=21日とします。
同様に10%大きいときは22日、15%のときは23日。
逆に小さいときも同様で、
5%小さいときは(基本日数-1)=19日、10%小さいときは18日とします。

つまり変動幅に連動して5%刻みでチャンネル日数を増減させているわけです。
チャネル日数は基本日数となる20日を中心に上下します。

ここ1年間のドル円では最小値は16日、最大値は29日となっており、
相場に急激な変化がない限りほぼ基本日数の20日前後に留まることが多い傾向があります。

このように平均レンジによってチャネル日数を変えてみるとどうなるでしょう?

検証2:可変チャネルブレイクアウト(N,5)

◆検証期間:2009年1月1日~2009年10月16日

◆対象通貨ペア:USDJPY

◆トレード数:10

◆勝率:30%

◆PF(プロフィットファクター):1.24

トレード数も勝率も「検証1」と同じですが、PFは1.24と良化しました

不思議ですね。
つまりこれ、トレードの勝ち負けは変わらず、
エントリーやイグジットのタイミングが少し改良されているわけです。


1999年からのバックテストでは以下のようになります。

検証3:可変チャネルブレイクアウト(N,5)

◆検証期間:1999年1月1日~2009年10月16日

◆対象通貨ペア:USDJPY

◆トレード数:153

◆勝率:47.1%

◆PF(プロフィットファクター):1.39


今回検証した可変チャネルブレイクアウト、実はこのブログを始める前の
2008年までのデータですでに検証をしていたのですが、その時点ではあまり
効果を確認できませんでした。

しかしこの2009年の低ボラティリティの期間において2つの差が少し開いている
ことが判明したので今回このブログで紹介してみます。


ちなみにチャネル日数を相場状況によって変える効果は、
ドル円相場だけではなく、ユーロドル相場にも見られます。


検証4:チャネルブレイクアウト(20,5)

◆検証期間:1999年1月1日~2009年10月16日

◆対象通貨ペア:EURUSD

◆トレード数:153

◆勝率:43.8%

◆PF(プロフィットファクター):1.25


検証5:可変チャネルブレイクアウト(N,5)

◆検証期間:1999年1月1日~2009年10月16日

◆対象通貨ペア:EURUSD

◆トレード数:150

◆勝率:45.3%

◆PF(プロフィットファクター):1.39


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HL(High Low)ブレイクアウトシステム

ニッセイ基礎研究所のレポートの中に
システムトレードのストラテジーを解説したものがあります。

モデル系ファンドのテクニカル売買と為替レートの変化

参考 → http://www.nli-research.co.jp/report/shoho/2004/Vol35/syo0412a.pdf

このレポートは2004年に書かれたものですが、
今回は、そのレポートの最後の方に載っている
HL(High Low)ブレイクアウトシステムを紹介し、そのシステムが
4年半経った今もまだ通用しているのか検証してみます。


HL(High Low)ブレイクアウトシステムの売買ルールは以下の通りです。

◆エントリー

40日間の高値を上抜けたとき買い
40日間の安値を下抜けたとき売り

◆手仕舞い

日間の安値の1pip下に買いポジションのストップ
日間の高値の1pip上に売りポジションのストップ

は以下のように計算

 = 20×(過去N日間のレンジ) / (過去N日間の日次レンジの合計)

ただし、N=21で、は1~20までの整数


エントリーは有名なチャネルブレイクアウトです。
手仕舞いの部分では、相場状況によって可変なLook-Back期間:を導入しています。

この狙いはトレンドが強く出ているときは手仕舞いを遅く、
トレンドが弱いときには手仕舞いを早くすることです。

さて、ではこのシステムの検証を行ってみます。

◆対象通貨ペア:USDJPY
◆検証期間:1999年1月1日~2009年5月30日
◆トレード数:101
◆勝率:41.6%
◆PF(プロフィットファクター):1.39
◆PR(ペイオフレシオ):1.95
◆最大ドローダウン:-1489pips

ちなみにレポートが書かれた後の2005年以降の実績は、

◆検証期間:2005年1月1日~2009年5月30日
◆トレード数:43
◆勝率:44.2%
◆PF(プロフィットファクター):1.30
◆PR(ペイオフレシオ):1.64

とまずまずです。

さらに通貨ペアを変えてユーロドルに対して検証してみました。

◆対象通貨ペア:EURUSD
◆検証期間:1999年1月1日~2009年5月30日
◆トレード数:104
◆勝率:45.2%
◆PF(プロフィットファクター):1.50
◆PR(ペイオフレシオ):1.81
◆最大ドローダウン:-1359pips


同様に2005年以降の実績は、

◆検証期間:2005年1月1日~2009年5月30日
◆トレード数:42
◆勝率:38.6%
◆PF(プロフィットファクター):1.42
◆PR(ペイオフレシオ):2.25

となっています。

中期トレンドフォロー型のせいか、収益の安定性は乏しいですが、
システムが機能不全に陥るようなこともなく、地味ながらも4年半経った今でも
ちゃんと収益を上げているというのは素晴らしいこと
だと思います。


このブレイクアウト戦略で特に目を引くのが
手仕舞いルールに使用した相場状況に応じてアダブティブに期間を変える変数
の存在でしょう。

もう一度の計算式を書いておきます。

 = 20×(過去N日間のレンジ) / (過去N日間の日次レンジの合計)

こういったアイデアは、様々な場面で応用することができます。

今回の例では手仕舞いに使用していますが、エントリーに使用することも
もちろん考えられます。
少しアレンジを加え、RSIやストキャスティックの期間に使用しても面白いかもしれません。


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売買ルールのパラメータ依存性を調べる~チャネルブレイクアウトを例として~

一般に、売買ルールは、核となるトレーディングコンセプトと、
それに付随するパラメータによって構成されていると考えることができます。

例えば移動平均線の関係で売買を行うというコンセプトがあり、
何日間の移動平均を使うかというパラメータがくっついてくるという感じです。

優れたトレーディングシステムは、使用しているパラメータを少々変化
させたとしてもそのパフォーマンスはロバスト(堅牢)であるはずだと
考えられます。

もし、使用しているパラメータを少し変えただけで
パフォーマンスががた落ちしてしまうのであれば、その売買ルールは
核となるコンセプトの部分に欠陥があると見なされるでしょう。

バックテストでいくらすばらしいパフォーマンスが出てきたからと
言って、それが単にパラメータをいじくりまわした結果だとするなら、
それはまさに過剰最適化(オーバーフィッティング)。

近い将来機能しなくなる可能性が高いと言えます。

パラメータではなく、コンセプトの部分に優位性を見いだせるか?
これを知ることが今回の検証の意味です。


今回はチャネルブレイクアウトを少し変形させた売買ルールを例として使用し、
その手法によるパフォーマンスのパラメータ依存性を調べてみます。


<ステップ1>

過去N日間の高値(安値)よりX%上(下)で逆指値エントリー

という売買ルールの最適パラメータを探る。

<ステップ2>

(N,X)の最適パラメータから、それぞれの値を±30%の範囲で動かしたときの
パフォーマンス群を1つのグループとしてまとめる。



◆検証期間:1999年1月1日~2008年12月31日

◆対象通貨ペア:USDJPY

◆パラメータの組み合わせ:63(N:9通り、X:7通り)

◆総トレード数:7805

◆総勝率:45.0%

◆総PF(プロフィットファクター):1.30 (最大値1.57 最小値1.04)

◆総PR(ペイオフレシオ):1.54

※スプレッド3pips考慮済み


1つのパラメータセットあたりのトレード数は約124、それらが63通り集まって
合計124×63=7805のサンプルデータを検証したことになります。

下図は、パラメータ番号(1~63)とPFの関係。

システムトレード研究


パラメータの組み合わせ63通りをまとめた総PFは1.30、総PRは1.54となりました。

さて、この結果をどう吟味したらいいのか?

経験的に7805ものサンプル数でPF1.30は十分有意な数字だと言えます。

ただ明確な結論を得ていません。
統計的な考察が必要となってくるのは間違いないでしょう。

現在ヒントなる文献を見つけ、それを読んでいるところです。
何か進展があればまた報告したいと思います。

いずれにせよ、みなさんも自作の売買ルールのパラメータを
最適値から動かしてぜひ検証してみることをおすすめ致します。

もし総PFが1を切ってくるとしたら、過剰最適化(オーバーフィッティング)の
可能性が高いと考えられるでしょう。


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チャネルブレイクアウト研究 ユーロ円の場合

前回チャネルブレイクアウトが過去10年間のドル円相場において
ある程度通用するということを確認しました。

チャンネルブレイクアウト研究ドル円の場合

ではユーロ円だと?

ということで今回はクロス円の代表例としてユーロ円で
チャネルブレイクアウトシステムを作ってみます。

チャネルブレイクアウト:
過去○日の高値(安値)更新で新規ロング(ショート)

まずは前回と同じように

・20日間の高値、安値更新でエントリー
・5日間の安値、高値更新で手仕舞い


という売買ルールで検証してみます。

◆検証期間:1999年1月1日~2008年12月31日

◆対象通貨ペア:EURJPY

◆トレード回数:151

◆勝率:37.1%

◆累積損益:-1806.37pips(スプレッド4pips、スワップ考慮済み)

◆PF(プロフィットファクター):0.88

とかなり悪い結果が出てきました。


これでは全く話にならないのでパラメータを変えてみます。

a日間の高値更新エントリー
b日間の安値更新エントリー
c日間の高値更新手仕舞い
d日間の安値更新手仕舞い

4つのパラメータをそれぞれ

a,b:10~40まで5刻み
c,d:3~10まで1刻み

で動かし得られる最適化パラメータは、

20日間の高値更新エントリー
40日間の安値更新エントリー
10日間の高値更新手仕舞い
10日間の安値更新手仕舞い


でした。

さて気になるこのときのパフォーマンスは以下のようになります。

◆検証期間:1999年1月1日~2008年12月31日

◆対象通貨ペア:EURJPY

◆トレード回数:90

◆勝率:41.1%

◆累積損益:2520.93pips(スプレッド4pips、スワップ考慮済み)

◆PF(プロフィットファクター):1.22

最初のやつに比べいくらかパフォーマンスアップしたものの
以前PFは1.2とさみしい数字です。

下の資産曲線を見てもわかるとおり、
とてもじゃないけど長期で安定的に稼げるシステムとは言えません。

fxシステムトレード研究


今回はユーロ円を例として検証しましたが、
ポンド円や豪ドル円など他のクロス円についてもほぼ同じような
結果が出てきます。


【今日の結論】

ユーロ円に代表されるクロス円にチャネルブレイクアウトは
通用しない。(少なくとも日足レベルでは)


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チャネルブレイクアウト研究 ドル円の場合

FXのシステムトレードを作ったことがある人なら、
ドル円やユーロドルなどのいわゆるドルストレートと
言われる通貨ペアと、ユーロ円や豪ドル円などのクロス円
と言われる通貨ペアの傾向の違いに気付くはずです。

手元にある1999年からのデータでは、

ドルストレート → 単純なトレンドフォローでもある程度通用する。

クロス円 → 単純なトレンドフォローでは勝てない。

おおざっぱに言って上のような傾向があると言えます。


例えば、有名な○日チャネルブレイクアウトも
ドル円に適用するとけっこううまくいくのですが、
ユーロ円だとさっぱりという結果が出てきます。

なぜドルストレートではトレンドフォローがうまくいき、
クロス円ではうまくいかないのか?という問題はひとまず置いておいて、
今回はドル円でチャネルブレイクアウトシステムを作ってみます。

念のためチャネルブレイクアウトの説明をしておくと、
チャネルブレイクアウトとは過去○日の高値(安値)を上回った(下回った)ときに
逆指値エントリーを行うという単純な売買ルールです。

今回作ったシステムは、

・20日間の高値、安値更新でエントリー
・5日間の安値、高値更新で手仕舞い


と非常にシンプルなもの。

ではそのパフォーマンスを見ていきましょう。


◆検証期間:1999年1月1日~2008年12月31日

◆対象通貨ペア:USDJPY

◆トレード回数:140

◆勝率:47.1%

◆累積損益:4152.34pips(スプレッド3pips、スワップ考慮済み)

◆1トレード当りの平均損益:29.66pips

◆PF(プロフィットファクター):1.55

◆PR(ペイオフレシオ):1.73

◆最大ドローダウン:1129.49pips


資産曲線は以下のようになります。

fxシステムトレード研究

※損益はポジション保有中の日々の終値で計算し表示しています。


かなりシンプルな売買ルールですが、
過去10年間に亘ってある程度通用するということがわかります。

特に大荒れとなった2008年のようにボラティリティの高い相場は得意で
年間1346pipsほどの利益を出しています。

逆に2003年はマイナス収支で、605pipsほどの損失となっています。

ドル円の2003年、これは多くのトレーディングシステムにとって
鬼門と言ってもいいでしょう。

115円から120円の間で9ヶ月近く揉み合った後、
下にレンジブレイクしてじわじわと106円まで下落するチャート(下図)は、
順張りと逆張り、どちらか一方だけしか持ち合わせていないシステムにとって
苦戦を免れないのは必然です。

fxシステムトレード研究


今回のチャネルブレイクアウトシステムは順張りオンリーのシステムですから、
2003年にマイナス収支という結果もうなずけます。

資産曲線をざっと見ても2003年~2006年は資産の伸びが芳しくないため、
このシステムが実運用に耐えられるシステムかというと厳しいでしょう。

ただし、このシステムが苦手とする相場で逆に確実に利益を上げてくれる
別のシステムと併用するという方法は十分考えられます。


【今日の結論】

1.チャネルブレイクアウト(20日、5日)はドル円相場で比較的うまく機能する。

2.チャネルブレイクアウト単体では実運用として心もとない。
低ボラティリティ時期をいかに克服するかが鍵となる。



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プロフィール

Author:Phai
4年前に専業トレーダーに転身。
トレンドフォロー系のシステムをメインに複数のシステムで資産運用を行っています。
メンバー100名以上→【FC2限定システムトレードコミュニティを立ち上げました

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