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日米マネタリーベース比、ソロスチャート、ドル円レート

ちょっと更新の間があいてしまいました。
最近はトレード仲間との近況報告会や初心者向けのセミナーなどを秘密裏に(笑)開催したりしています。


さて今日は最近よく目にする日本と米国のマネタリーベースとドル円の関係
これを実際調べたことがある人はどれくらいいるのでしょう?

※マネタリーベースとは? ⇒ http://www.findai.com/yogow/w00338.htm
※マネタリーベース(日本)は http://www.stat-search.boj.or.jp/index.html#
※マネタリーベース(米国)は http://www.federalreserve.gov/releases/h3/hist/h3hist1.txt

FXシステムトレード研究

上図、棒グラフは(日本マネタリーベース/米国マネタリーベース)、折れ線はドル円月末終値。
マネタリーベース比は1999年1月を1としました。

お金の供給量と為替相場にはある程度の相関関係があることを示唆したいわゆるソロスチャートと言われるものです。

「日銀がもっと円を刷れば円安になるのに何やってんだ!」的な意見の根拠になっているチャートです。
リーマンショック以降の円高をうまく説明しますが、よく見ると2002年後半~2005年までの相関は悪く
円を刷れば円安になるという法則がいつの時代も正しいというわけではないことがわかります。

そしてこのチャートで稼げるのかどうかという
トレーダーにとって最も重要な問いに「Yes」と答えることはできません。

ちょっと調べてみればわかることですが、
このソロスチャートによって翌月のドル円レートを予測することができないからです。

だからなぜ伝説的なトレーダーであるジョージ・ソロスがこのチャートを提唱したのか、謎です。
彼は経済学者ではないはずですが。。。


2国間のお金と供給量差と為替レート。
ストーリーとしては非常にわかりやすい話だけに、それをうまくトレード戦略に利用できないのはすごく残念なことですが、これはあくまで私の今の研究段階での暫定的結論なのでもし何か良い方法があるよという人はぜひお知らせください。
もしかしたらソロスは、私がまだ見つけていない何かをずっと昔から見ているのかもしれません。


ちなみに2004年からのマネタリーベース比とドル円レートの相関は以下のような散布図で表されます。

FXシステムトレード研究


マネタリーベースの代わりに今度はマネーストックとドル円の関係をプロットするとどうなるでしょう?
中央銀行が紙幣を刷りそれが市中に出まわるお金の総量(マネーストック)についてみてみます。

FXシステムトレード研究

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マネタリーベース比よりもだいぶ相関は良く、特に2004年以降の相関にはオッと思わせるものがありますが、これも翌月の予測性という話になるとイマイチのようです。


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主要7通貨の感応度(ヒストリカルベータみたいな)

為替市場がドル売り(買い)に動いたとき、それぞれ個別の通貨がどの程度連動するかを調べてみました。

(1)USDに対するEUR,GBP,JPY,CHF,AUD,NZD,CADの主要7通貨の1日の騰落率を出す。

(2)(1)の平均値を計算する。(7通貨を合計を7で割る)

(3)(1)と(2)を過去200日間で線形回帰させたときの傾きβをグラフにプロット。

(4)データは2005年1月1日から2012年1月27日までを使用。

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◆わかること

2005年から2年以上「安定」した時期が続いた。
なつかしき円キャリートレード全盛の時代。

2007年のサブプライムショック以降、
安定期が終焉し、いわゆる「リスク通貨」「リスク回避通貨」という区分けがはっきり見えてくる。
オセアニア(AUD,NZD)はβ=1.5以上で推移し、は0をまたぎマイナスとプラスを行ったり来たりするように。
AUDとJPYの鏡像関係もはっきりとわかる。

2007年以降バッと広がり各通貨の特徴が出たが、直近にかけてその広がりがゆっくりと収縮しつつある。
オセアニアのβは1.5を下回るようになってきたし、円もプラス圏へ。

財政問題で揺れたユーロのβは少し上昇。(それでもオセアニアを超えるほどではない)
代わりにポンドが下落。
最近、たまにポンドだけ逆向きに動いたりするのもこのグラフで確認できる。

スイスは一般的にリスク回避通貨という区分けだが、
それは欧州のみに注目したときに明確になることで、全体の中での印象は薄い。

カナダはオセアニアの子分。
親分、子分の関係はキャリー全盛期から継続しており、
サブプライムやリーマンショック時にもほとんど変わっていない。


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フラクタルとかハースト指数とか

相場のフラクタル性やハースト指数について研究したい人は
少々古いけど以下の論文が参考になると思います。


円ドルティックデータの週次フラクタル次元(2002)
http://www.orsj.or.jp/~archive/pdf/e_mag/Vol.45_4_457.pdf

時系列のフラクタル解析(1989)
http://tswww.ism.ac.jp/higuchi/index_jp/ProcISM1989.pdf


かつてトレードを始めて1ヶ月目くらいの頃、
私はボックスカウンティング法によるフラクタル解析に挑戦してみました。


あれからもう6年・・・いまだに中途半端な解析なので
ブログで発表するのは申し訳ないのですが、
もしこういった解析に興味がある方の何かの助けになれば幸いです。


例えば最も簡単なBK法(詳しくは上記論文を参照)では


L1 = abs(close - close[11]) / 12

L2 = abs((average(close,close[1],close[2],close[3],close[4],close[5])
- average(close[6],close[7],close[8],close[9],close[10],close[11])) / 6





L12 = abs(close - close[1]) + abs(close[1] - close[2]) + ・・・+ abs(close[11] - close[12])

※close[x]はx日前の終値を意味する


といったように1日、2日、3日・・・の粗視化を行い、その粗視化状態での時系列の長さを計算します。

粗視化のレベルは1日、2日、3日、4日、6日、12日と12の公約数6つを使用しました。

※粗視化のレベルは解析したい足、日足なのか時間足なのか分足なのかによって適当に変えます。


フラクタルと粗視化ってどういう意味があるの?という人は
wikipedia→フラクタルのページにあるコッホ曲線を見てみると直観的に理解しやすいかと思います。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%AB



計算したL1,L2,・・・L12とそれぞれの粗視化のレベルを両対数グラフにとり、
回帰直線を引いたとき、その傾き-DとR^2を調べます。

Dはよく聞くフラクタル次元です。

やや専門的なハースト指数Hは、

H = 2-D 

となります。


H>0.5のときは価格がトレンド
H<0.5のときは価格がレンジ
H=0.5のときは価格はランダム



以上は私が随分前に理解した記憶でざっと書き出したので
所々まちがっている部分もあるかもしれません。
ご了承ください。


フラクタル解析を元に私が思い描いていた戦略は、

H>0.5かつR^2>0.9のとき順張り
H<0.5かつR^2>0.9のとき逆張り

というもの。

しかし実際にバックテストしてみてもなかなかうまくいきません。

解析する時系列の長さが足りないのか、
BK法よりも優れたHiguchi法にするべきなのか、

そうした問題はもうクリアしたよというレベルまで達した方がいらっしゃったら、
こっそり教えてくださいませ(笑)

正月に再チャレンジしてみようと思っています。

2011年も1ヶ月を切り・・・

ネタがないので早々と今年の運用歴をざっと振り返っておきます。

 1月2月とまずまずのスタートを切る。
 3月 震災でシステムを一時的に停止。幸い大きな問題はなくほどなく再開。
 5月 ドル円の低ボラに悩まされ、運用システム、ポートフォリオの大幅見直し。
 7月 勝ち頭はスイスと豪ドル、他通貨はイマイチという状態が続く。
 7月 ちょうど同じ頃、ku-chart研究に進展があり。戦略の選択肢が広がった。
 8月 下落相場でトレンドフォロー炸裂。
 9月 スイス売りでドカンと勝つ。1日の勝ちでは今年最高額
 9月 ボラが出始めたので大きく勝つ日もあれば大きくやられる日もありタフな毎日。
10月 9月末から10月中旬までは圧勝してた。
10月 この頃ku-chart系のシステムに見通しがついたのでポートフォリオ変更。
10月 円売り介入によりドル売りポジションが粉砕。今年一番のドローダウン
11月 前半は辛抱、後半ようやく持ち直しドローダウン解消。

9月10月の大勝と後半に待ってた落とし穴が個人的には今年のクライマックスですね。

あと運用システムのポートフォリオをちょこちょこいじりました。
しっかりとした根拠がないので、本来ならあまりいじりたくないところなのですが、
考えすぎて動けなくなるより、動きながら考えようと思ったので。

そうした部分の考えもまとまってくれば記事にしたいと思っています。

今年も残すは1ヶ月。
よく、12月後半はクリスマス休暇だからトレードするもんじゃないという話を耳にしますが、なぜか例年この時期は相性がいい時期なので今年も期待してます。

ブログは、トレード戦略ネタをあと1、2回(できれば)紹介して今年は終了の予定です。

ku-chart研究報告

faiさんのブログでアツい議論が交わされたku-chart
その中でも参考になったのはiriyaasagaoさんのこのコメントでした。

(以下引用)
世界がリスクONになっているかリスクOFFになっているかに応じてパラメータを変える研Qをしてみるのは、一興ではないかと思います。Ku-Chartが増えすぎて見づらくなってきた場合は、似たものどうしをまとめて以下のようにインデックス化してみるのも良いでしょう。

Funding = CHF + JPY + USD;
Europian = EUR + GBP;
Energy = AUD + CAD + NZD;
(引用ここまで)

参考:6通貨ペアだけで計算させてみた。



思うところがあり、さっそくアイデアを試してみると、


FXシステムトレード研究


最高とは言えないかもしれませんが、複数の通貨において良さげな結果が得られました。

上で挙げた資産曲線はすべて同じパラメータから出てきます。

今回の内容を少し言っておくと、
リスクON/OFFの流れを長いタイムスケールで掴もうという戦略です。
いわゆる長めの資金の流入です。

そのためには何を見ればいいのか?

ku-chartでは大きく動いた資金の流れを1時間足などで素早くキャッチすることを狙いとしてますが、それ以外にも使い方はあるのです。


それにしても、なぜ気付かなかったのだろう・・と思います。

今回私が行った検証はiriyaasagaoさんのインデックス化というわけではなく、
あくまでこれがきっかけになったということです。
すでにこれに近いことを試していたからこそ今回気付けたのだろうと思いますが、
それまでの検証が甘かったのは確かです。


自分の進んでいる道の途中で、誰かが「この道に何かあるよ」と教えてくれること。
それが如何に重要かは言うまでもないでしょう。

もしかすると自分の行く道には何もないかもしれないのですから、
そうした先人の情報は貴重です。


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プロフィール

Phai

Author:Phai
4年前に専業トレーダーに転身。
トレンドフォロー系のシステムをメインに複数のシステムで資産運用を行っています。
メンバー100名以上→【FC2限定システムトレードコミュニティを立ち上げました

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