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最近のニュース

◆悪いニュース

チクワさんに教えていただきました。
くりっく365の顧客ポジション動向が発表されなくなるようです。

為替売買動向 掲示終了のお知らせ

以前から研究中の「くりっく365逆張り戦略」も終了でしょうか。。。

参考: クリック365逆張り戦略再考


◆良いニュース

最近のスプレッド縮小の流れがようやく我がFX口座にも来て、だいぶ戦略の選択肢が広がりました。

低スプレッドをうたう業者は以前よりいくつか存在してましたが、
基本的にスベリや一時的な拡大は考慮されておらず、例えば「ドル円0.5pips~」というような表記がほとんど。
その最小スプレッドを楽観的に信じて、小さな値幅勝負を行う気にはなれなかったのです。

しかし最近、個人的にその約定力には絶大な信頼を寄せている某FX業者がかなり思い切ったスプレッド縮小を実施してくれたため、日中足の戦略研究にも力が入っています。

その1つが以前諦めたドル円朝の逆張り戦略です。

参考: ドル円の朝のデイトレは一旦あきらめました

スプレッドの問題が解消されれば、あとはヒストリカルデータの信頼性です。

そのFX業者が公開しているヒストリカルデータと
私が検証に使っているTradeStationのデータ。
どちらも100%正確というわけではないようなので、両方のデータで検証してみました。


TradeStationデータ

◆トレード数:2139

◆勝率:59.9%

◆獲得pips:+7324pips(スプレッド=1.0pip)

◆PF(プロフィットファクター):1.56

◆1トレード損益: +3.4pips(標準偏差23.2pips)

FXシステムトレード研究


某証券のデータ

◆トレード数:2166

◆勝率:59.4%

◆獲得pips:+6781pips(スプレッド=1.0pip)

◆PF(プロフィットファクター):1.51

◆1トレード損益: +3.1pips(標準偏差23.2pips)

FXシステムトレード研究


朝の小さな値動き数pipsを見てエントリーを決めるので、
そのデータが少し違うだけでトレード内容が大きく変わってしまうの可能性もありましたが、その心配はなさそうです。

あとは実戦でうまく約定してくれるかどうか。
年間約750pipsなのでもし運用するとなるとロットサイズは少し大きめです。
連休中に試した感じでは大丈夫そうでしたが今後どうなるかはわかりません。

寄り引けシステムの今年のパフォーマンス

Topix先物の寄り引けシステムが今年に入って軽いドローダウンを食らってます。
今年に入ってからのPFは0.87

FXシステムトレード研究


長期の資産曲線で見ると、ほとんど影響なさそうなくらい小さな谷ですが
実際に運用している身には辛いドローダウンです。

ただFXに比べトレード時間が短く、めちゃくちゃな値動きもないので、ストレスは断然小さいです。


FXシステムトレード研究
※横軸はモデルの予測値、縦軸は実測値。

3ファクターモデルです。
単純なモデルですけど2000年1月から直近までのR^2は2.5%とまずまずの値です。


しかし今年に入ってからは以下の散布図のように
モデルの予測値が見事に逆指標化してしまってます。

FXシステムトレード研究
※横軸はモデルの予測値(調整前数値)、縦軸は実測値(2012年分)

フォワードテストでもう少し良いパフォーマンスを出すようであれば、
黙って稼いでいこうと思っていたのですが、
そんなにうまくいきそうにないので、公開して皆さんの意見を頂戴しようかと^^;

3ファクターなので、その気になれば見つけることができると思います。

日米マネタリーベース比、ソロスチャート、ドル円レート

ちょっと更新の間があいてしまいました。
最近はトレード仲間との近況報告会や初心者向けのセミナーなどを秘密裏に(笑)開催したりしています。


さて今日は最近よく目にする日本と米国のマネタリーベースとドル円の関係
これを実際調べたことがある人はどれくらいいるのでしょう?

※マネタリーベースとは? ⇒ http://www.findai.com/yogow/w00338.htm
※マネタリーベース(日本)は http://www.stat-search.boj.or.jp/index.html#
※マネタリーベース(米国)は http://www.federalreserve.gov/releases/h3/hist/h3hist1.txt

FXシステムトレード研究

上図、棒グラフは(日本マネタリーベース/米国マネタリーベース)、折れ線はドル円月末終値。
マネタリーベース比は1999年1月を1としました。

お金の供給量と為替相場にはある程度の相関関係があることを示唆したいわゆるソロスチャートと言われるものです。

「日銀がもっと円を刷れば円安になるのに何やってんだ!」的な意見の根拠になっているチャートです。
リーマンショック以降の円高をうまく説明しますが、よく見ると2002年後半~2005年までの相関は悪く
円を刷れば円安になるという法則がいつの時代も正しいというわけではないことがわかります。

そしてこのチャートで稼げるのかどうかという
トレーダーにとって最も重要な問いに「Yes」と答えることはできません。

ちょっと調べてみればわかることですが、
このソロスチャートによって翌月のドル円レートを予測することができないからです。

だからなぜ伝説的なトレーダーであるジョージ・ソロスがこのチャートを提唱したのか、謎です。
彼は経済学者ではないはずですが。。。


2国間のお金と供給量差と為替レート。
ストーリーとしては非常にわかりやすい話だけに、それをうまくトレード戦略に利用できないのはすごく残念なことですが、これはあくまで私の今の研究段階での暫定的結論なのでもし何か良い方法があるよという人はぜひお知らせください。
もしかしたらソロスは、私がまだ見つけていない何かをずっと昔から見ているのかもしれません。


ちなみに2004年からのマネタリーベース比とドル円レートの相関は以下のような散布図で表されます。

FXシステムトレード研究


マネタリーベースの代わりに今度はマネーストックとドル円の関係をプロットするとどうなるでしょう?
中央銀行が紙幣を刷りそれが市中に出まわるお金の総量(マネーストック)についてみてみます。

FXシステムトレード研究

FXシステムトレード研究

マネタリーベース比よりもだいぶ相関は良く、特に2004年以降の相関にはオッと思わせるものがありますが、これも翌月の予測性という話になるとイマイチのようです。


  【FX システムトレード派はこちら

力任せに作ったシステム

前回、どうしてそのトレード戦略がうまくいくのかちゃんと考えないとダメだと言いました。

歪みの原因をきちんと考えないシステムは必ず潰れる・・というわけではなく、ちゃんと考えないシステムはなかなか自信をもって運用に回すことができないのが一番の問題だと思います。

仮に運用を行ったとしてもちょっとドローダウンに見舞われただけで、すぐに運用を停止してしまう羽目になってせっかくのチャンスを逃してしまうこともあります。

今回は一般的にはカーブフィットになりやすくダメな作り方とされているようなシステム作りでもなぜかうまくいっている例をお見せいたします。


FXシステムトレード研究


◆検証期間:1999年1月~2012年2月(2006年までのデータでバックテスト、2008年までのデータでフォワードテストしそのまま現在まで放置)

◆対象通貨ペア:USDCHF

◆トレード数:1169

◆勝率:62.3%

◆獲得pips:+10714pips(スプレッド3pips考慮)

◆PF(プロフィットファクター):1.28

◆PR(ペイオフレシオ):0.78

◆1トレード損益: +9.2pips(標準偏差101.7pips)

◆最大ドローダウン:-1227pips


◆売買ルール

(前日が陰線)かつ(3日前に終値が10日移動平均線よりも上)⇒ 買い

(前日が陽線)かつ(3日前の高値が4日前の高値以上)⇒ 売り

エントリー条件を満たす限りホールド、満たさなくなれば決済。


3年くらい前に力にまかせて作ったシステムです。
思いつくエントリー条件を10個くらい用意してその条件がTrueかfalseか、そしてどの組み合わせを使用するかなどあらゆるパターンを調べていくという方法で作りました。

条件は1つ1つあてはめていくわけですが、これはもちろん自動でやりその中でもっとも良いパフォーマンスを選びます。
決定木みたいなことを行っているわけですが、決定木専用のソフトがなくとも1回プログラムさえ書いておけば、後はどんな通貨ペアでもその通貨専用の売買ルールを生成してくれます。

カーブフィッティングシステム量産テンプレートと言ってもいいでしょう(笑)


ただ、そうした無茶苦茶な作り方でも統計の力はあなどれないというか、全部が全部カーブフィットと切り捨てることはできないものも出てくるわけです。

特にサンプル数とフォワードテストを重視して選び出したものには、今回のUSDCHFシステムのように地味だけど長くワークしてくれるものが多くあります。

もしかしたらその売買ルールはもっと根本的な歪みの原因を写し出していて意味のあるものかもしれません。
「これは意味のないものだ」と先入観によって切り捨ててしまうことの方が問題だという意見にも頷ける部分があります。

しかし、そうは言ってもやはり3日前と4日前の高値を比べてエントリーするのは気持ち悪いという人は多いでしょう。

実際私もこのシステムを作ってからの3年間、2、3週間おきにパフォーマンスを眺めては理由を考え、結局はそのまま押入れにしまうという繰り返しでした。

そういった経験ふまえて言えるのは、
最終的に自分が運用するときに納得できるシステム作りの大切さです。

システムトレードといってもどこまでシステムなのか線引きすることができません。
システムトレードにかけた月日が長い人ほどそのことに悩み、気付き、そして自分なりの答えを持っています。
つまり最終的な判断はその人にゆだねられるわけです。

あと、システムを作ったいいが、今後それがうまくいくかどうかわからないという初心者の方は、その売買ルールを秘密にすることなく、思い切って公開し経験ある人に意見をもらった方が良い結果になるでしょう。

私自身も勉強会を通じてそうしてきました。

勉強会は最近準備が面倒なので開催していないですが、
もしリアルに会ってPhaiと話をしてみたいという人がいらっしゃいましたらご連絡ください。
私が会ってみたいと思えば、お返事いたしますので^^

歪みの原因は何か?

ブログを立ち上げて3年が経過しました。

このブログを始めたころはそうでもなかったのですが、
この3年の間にMT4によるEA作成は、多くのシステムトレーダーが通るスタンダードな道になったようですね。

結局私は1つもEAというものを作らず、ここまできてしまいました。
EAが何の略かさえ知りません(苦笑)

なのでたまにメールでEA作成を依頼されたり、
EAを出品してみませんか?というようなメールをもらい困惑することもあります。

まあそれだけシステムトレード=MT、EAという印象が強いということでしょう。

今やトレード経験が少なくとも、プログラムさえできればすぐにEAを作って自動売買が可能ですが、システムトレードの垣根が低くなると共に、間違ったシステム作りも増加していると思います。

ということで今回は、初心者の方やこれからシステムトレードを勉強しようと思ってる方のため、以前から感じ続けていたことを書き綴っておきます。


よくある売買ルールとして、

「GBPJPY4時間足、ボリンジャーバンドと移動平均線、フィルタとしてADXを使って検証しました。損切りは40pips、利が乗ればトレーリングストップでストップを引き上げながら利を伸ばす戦略です。バックテストでは過去2年でサンプル数200、統計的有意性があります。」

--といったようなシステム作りをするのもいいですが、
そうしたやり方で本当に世界中の猛者を相手に勝っていけるのか考えてみましょう。

少なくとも私の目には、多くのシステムトレード初心者が、特にSE経験者などプログラミングに自信のあるシステムトレーダーがこの段階で致命的なミスをしているように感じます。

バックテストであなたが見つけ出した「歪み」は
一体なにが原因で生じているのか?


今後その歪みが消滅してしまうことはあり得るのだろうか?

とりあえずバックテストの成績は無視して、上記の2点をだれかに10分以上説明しないといけないと想像してみてください。

説明はとにかく詳しく、だれが、どうして、いつ、・・という具合に歪みが生じるメカニズムを考えていきます。

多くのシステムトレーダーはここでトーンダウンし、
「まあフォワードテストやってみるか・・」とわかりやすい数字を見て判断を行おうとします。

確かにフォワードテストもいいですが、
それだけでは不十分であることは経験を積んだシステムトレーダーなら自覚していることでしょう。


歪みの説明は、主語が明確であればあるほど良いです。
よくマーケティングでターゲットを絞れと言いますが、それと同じことがトレード戦略にも言えます。

このブログで「売買ルールはシンプルに」と言ってきたのはそういった場面でも役立ちます。そしてもし歪みの原因を自分なりに推測できたなら、それを確かめる方法がないか考えます。

こうした作業は、自分の作ったシステムを懐疑的な視点、客観的な視点で見るための良いプロセスです。
と同時に、運用する際のメンタル面のサポートもしてくれることでしょう。

システムは作れるようになったが、なかなかバックテストのようなパフォーマンスが出せないと悩んでいる人には、今回紹介した「考えるプロセス」を導入してみることをおすすめします。


参考: 優れたトレード戦略とは?

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プロフィール

Author:Phai
4年前に専業トレーダーに転身。
トレンドフォロー系のシステムをメインに複数のシステムで資産運用を行っています。
メンバー100名以上→【FC2限定システムトレードコミュニティを立ち上げました

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